小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その3,「RSIとストキャスの違いを知ろう!」

3、RSIとストキャスが100をつけるとき

□ストキャスで%Kが100%を付けるとしたら、それはどんな時だ。 ■上記の例で言うと、現在の値段が過去14日間の中で一番高いということですね。 □そのとおり。そしてそれはありうることか、めったにないことか? ■上昇トレンドでは十分ありうることですね。 □だよな。特に90%以上だとか言ったら上昇トレンドの中でいくらでも起こりうる。 では、いよいよRSI。RSIで100を付けるとしたらどういう状況だ。RSIの日数は標準の14日としてみよう。 ■えーと、RSIの公式は
RSI=14日間の上昇幅÷(14日間の上昇幅+14日間の下降幅)
ということは・・・・そうか14日間、毎日上げ続けたときだ。 □正解!ところで、14日間、1日も下げずに上昇するなんて相場がよくあるかい? ■ないです。もちろん、過去に1回もなかったとは言いませんが、相当ありえない話です。 □だよな。90%以上としても、そんなにはない。ここら辺、ストキャスとRSIの計算式をわかってなければ勘違いしてしまうのだけど、ストキャスとRSIはグラフだけ見ていると、似ているように感じるが全くの別物。特にストキャスは100でも100近辺でも付けることがあるのに対し、RSIはそんな数値を付けることはほとんどない。 ■ですね。 □計算式を知ってテクニカル指標を見るのと、計算式を知らないまま見るのでは雲泥の差があるってわかるだろ? ■わかります。くもどろの差があります。 □「うんでい」ね。 □ということで、繰り返すが、・・・RSIは基本的に大きな数字をつけない。小さな数字もつけない。ストキャスはいくらでもつける。ここをしっかりと理解しておこう。 ■ほんとだ。 □RSIの場合、一番安定している上昇相場で2日上がって1日下がるというような上昇だよね。とすると、RSIは安定上昇で66%くらいとなる。わかるね? ■まあ、例で言うと、今日100円上がり、明日も100円上がり、明後日利益確定で100円下がったというような相場ですね。これを繰り返していくと、RSIは確かに66%となりますね。 □そうだ。ということは80%・90%というのはとんでもない急上昇相場。 ■なるほど。 □RSIではありえない数値がストキャスではよくある数値となる。この二つの指標が似た指標として使われているのが、現在の日本のチャート分析のレベル。 ■気を付けねば。