小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その3,「RSIとストキャスの違いを知ろう!」

■えーと、なんでしたっけ?

□もう忘れたのか?

■実際、そこにこだわっている投資家ってほとんどいないじゃないですか?

□だから使えないっていつも言っているだろ。

■すみません。えーと、80%ってのはつまり・・・

□その前にストキャスには線がいくつあった?

■3つですね。通常はそのうち二つが組み合わさって使われますが。

□だね。その3つの線とは?

■%K、%D、スロー%Dです。

□ということは何%とかと聞かれたら、それは何の線のことを聞いています?ってまず訊ねなくてはいけないだろ。

■なるほど、そりゃそうだ。

□この3つの線はそれぞれ数値が違う。それにも関わらず、70%(あるいは80%)以上が買われすぎとだけ言われ、それはどの線で見るのかも語られていない。ちなみに上記図は%K。

■%Kは反応が早い線でしたよね。一番反応の遅いS%Dにしたらどうですか?

□では、S%Dにしてみよう。下の図をご覧。

★図3

□たいして変わらない。

■ほんとだ。

□いかにいい加減な分析をしていたかがよくわかる例だ。
たとえば%Kということにしよう。これが70%以上ということはどういうことを表すかな?

■えーと、確か、思い出しました。過去一定期間の値動きのゾーンの中で現在の値段が下から何パーセントかということかと。

□思い出したようだね。公式で言うと

%K=(C-N日間の最安値)÷(N日間の最高値-N日間の最安値) *Cは現在値 Nは日数
□たとえば14日間のストキャスとすると、分子は「現在値-14日間の最安値」となり、現在の値段と最安値までの幅、分母は「14日間の最高値-14日間の最安値」となり、14日間の値動きゾーンとなる。つまり、その14日間の値動きの中で現在の価格が下から何%のところに位置するかを示したのがストキャス。 ■思い出しました。でも今はRSIの勉強をしているんですけど。 □あせるなあせるな。ポイントになることを話しているんだからよく聞け。 ■了解。