小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その4、「買われすぎ、売られすぎに騙されるな!」

1.「買われすぎ・売られすぎ」は誤解を招く

基本的にオシレーター系のテクニカル指標を「買われすぎ売られすぎを示す」指標と思っている方は甘ちゃんだ。 ■甘ちゃん!?でもどこの本見てもそう書いていますよ。 □それがたちが悪い。 ■じゃあ、間違いだと。 □間違いとまでは言わない。この連載は最近影響力が出てきたので、言葉に気をつけなければいけない。「誤解をさせる」と言っておこう。 ■たとえば、RSIを「70%以上だから買われすぎ=売りサイン、30%以下だから売られすぎ=買いサイン」と思うのは誤解だと。 □そういうふうに公式のようにとらえるならそれは正しくない。さて、小次郎講師流のテクニカル分析の勉強の仕方をもういちど確認しておくぞ。
1、 計算式を覚える。 2、 計算式の意味を理解する。 3、 その計算式からその指標がどこを見ているかを理解する。 4、 買いサイン・売りサインを学ぶ。 5、 それが何故買いサインなのか、何故売りサインなのかを理解する。
■耳にたこができています。 □それでようやく身につく。耳のたこを大切にせよ。 ではこれに添って説明するぞ。 まず、「1、RSIの計算式」、これはいいな。 ■やったばかりですから大丈夫です。 □「2、計算式の意味」、過去14日間の値動きの中で上昇分が何パーセントか?ってことだ。「3、この指標が見ているのは?」、14日間の値動きの中で買い方の勢力がどれくらい優勢かを見ている。・・・ここまでいいかな? ■ばっちりです。 □ということは「50%以上は買い方優勢、50%以下は売り方優勢」。誰でもわかる。 ■ですね。そして数値が大きいほど買い方の勢いは強く、数値が小さいほど売り方の勢いが強い、でしたね? □RSIにおいては70以上というと相当買い方優勢、30%以下だと相当売り方優勢ということも勉強した。これも頭に入れておいてほしい。 ■なるほど。RSIはストキャスと違って大きな数値(100に近い数値)、小さな数値(0に近い数値)を付けにくい指標でしたからね。 □ここまでが復習。ここからが本番。大事だからよく聞いておくように。 ■はい。