小次郎講師のボリンジャーバンド解説その10、「%bチャート!」後編

3、バンドウォーク中の%bは?

□今度はこちらの図を見てごらん。 zu4 ■これは何の図ですか? □典型的な値動きを使って、ボリンジャーバンドがどう動くかを検証したもの。こういうことをするとテクニカル指標の特徴がよくわかるので、私はいろいろな指標でやっている。 ■さすがです。 □この図は価格が1000円から毎日10円ずつ上昇し、1500円で天井を打つ。その後、毎日10円ずつ下降し、1000円まで下がるという値動きを仮想する。 ■上記図の黄色い□をつないだ線が価格ですね。 □そうだ。そして、そのときにボリンジャーバンドの各線がどう動くかを見てみるといろいろな発見がある。 ■ボリンジャーバンドってバンドの間隔が広がったり狭まったり、各線も上を向いたり下を向いたり、いろいろな動きをしますけど、こうやって基本的な値動きで描いてみると5本の線は平行に上がって平行に下がってますね。 □だね。そして上昇から下降へ変化するときに、スクイーズが起こっている。 ■確かに。 □そして、スクイーズの後に下限タッチをしているのがわかるかな? ■ほんとだ。こんな典型的動きのときもきちんとスクイーズや下限タッチが起こるんですね。 □当たり前だ。基本パターンで起こらないことは本物ではない。さて、この図を見て、価格の動きをよく見てごらん。価格はバンドの中のどの部分を動いている? ■えーと、上昇のときは+1シグマと+2シグマの間ですけど、+2シグマ寄りですね。+2シグマのすぐ下を+2シグマに沿って上昇していると言ってもいいくらいです。下降のときは-1シグマと-2シグマの間ですけど、-2シグマ寄りですね。-2シグマのすぐ上を-2シグマに沿って上昇しています。 □だね。この安定上昇、安定下降がバンドウォークだ。するとバンドウォークはスクイーズがあって下限タッチがあってそして始まるということがよくわかる。 ■バンドウォークが始まってしまえば-2シグマに沿った動きになると。 □実際の値動きでは、ここを中心にウェイブでの動きになるけどね。 ■上昇はこの逆にスクイーズがあって、上限タッチがあってそこから始まると。