小次郎講師のボリンジャーバンド解説その11、「ボリバンまとめ!」

4、相対的価格の高さ

□バンドの中で価格がどこにいるかで相対的な高さがわかる。ミッドバンドのところに価格があれば平均点。+2シグマのところに価格があれば、東大に入れるくらい価格が高いということがわかる。 ■でも、買われすぎだから売ればいいと短絡的に解釈してはいけないんですよね。非常に買いエネルギーが高まっているというふうに理解すると。 □さすが、復習してきているね。価格がバンドの中でどの位置にいるかが一番重要なのはバンドウォークを発見するため。バンドウォークこそ、価格変動の中で最も安定して動くところ。上昇トレンドのバンドウォークを見つけたら、買いで出動し、下降トレンドのバンドウォークを見つけたら、売りで出動する。ここが一番おいしいところなので、ここは逆に、取らなければいけないところ。バンドウォークを%bで話すと、91.2%を中心にした上昇トレンド、8.8%を中心にした下降トレンド。 ■5つの線を%bで表すと、
【5つの線の%b】  +2シグマ=100%  +1シグマ=75%  ミッドバンド=50%  -1シグマ=25%  -2シグマ=0%
■ということは91.2%というのは相当+2シグマ寄りですね、8.8%というのは相当-2シグマ寄りですね。 □それ大事だね。そこを中心にウェーブしながら上昇したり下降したりするわけだから、安定上昇トレンドのバンドウォーク中にいくらでも+2シグマを超えることがある、安定下降のバンドウォーク中にいくらでも-2シグマを下回る。 ■+2シグマを超えたら売り、-2シグマを割り込んだら買いと短絡的に理解している投資家はだから失敗してしまうんですね。 □もみあい中は確かに+2シグマと-2シグマの間を行ったり来たりしているのだけどね。それらをゾーンとクロスという言葉で表現する。 ■ゾーンとクロス? □91.2%のところを中心に+2シグマに沿って安定上昇しているバンドウォーク時、8.8%のところを中心に-2シグマに沿って安定下降しているバンドウォーク時。それ以外は+2シグマから-2シグマ、-2シグマから+2シグマへクロスをしているということ。 ■そうすると+1シグマから-1シグマの間に価格が長期間いるということはほとんど考えられないんですね。 □そうだ。長期間いるのは+2シグマ近辺と、-2シグマ近辺のみ。後はクロスとわかれば、相当有利にトレードが出来る。 ■勉強になりました。ありがとうございました。 □本日はここまで。 ■起立、礼。