第7回、移動平均線 その3、『 グランビルの法則 』後編&『 移動平均乖離率 』

□前回の講義でも話したが、もし、価格が一定の角度で下降していくなら、移動平均線もそれに平行して同じ角度で下降していく。ということはそのケースでは価格と移動平均線の乖離(離れ)は一定。これが基本。で、価格が移動平均線と乖離するというのは、下降していた価格が急落したとき。(あるいは上昇していた価格が急騰したとき。)しかし、その状態はいつまでも続かない。急落した相場はやがて戻しが入り、急騰した相場は押しが入る。それにより価格は移動平均線に近づくのじゃよ。



■「元のさやに収まるんですね。うらやましい。う、う、う、(号泣)」

□(無視して)ただ、このケース、あくまで急な下げに対する一時的な戻しという位置づけだから、大きく取れるわけではない。そこんところ注意が必要。だが、トレンドの最終局面で大きな乖離が出た時は投げが出ての急落というケースが多いので、そこが底打ちになり、その後、一気に上昇するというパターンもある。


※図は価格と移動平均が大きく乖離した後、そのまま底打ちして大きな上昇につながったケース

■「なるほど。トレンドの最終局面での大きな乖離は大きな儲けのチャンスと。メモメモ。」

□現金なやつだ。ま、その現金さがあれば心配ないな。

ただ、この移動平均乖離率はなかなか使いづらい指標でもある。

■「なんでですか?」