小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「チャート分析とは?」

1、大数の法則とは?

「大数の法則」の「大数」は「だいすう」ではなくて「たいすう」と読む。 ■たいすうなんですね。で、どういう意味なんですか? □確率はデータが多くなればなるほど有効に働くという法則。
【大数の法則とは?】 確率はデータが多くなればなるほど有効に働くという法則。
■難しいです。 □難しくない。例えば、サイコロで1の目が出る確率は? ■それならわかります。サイコロには目が6つありますから、1が出る確率は6分の1。 □だね。で、サイコロを6回振ったとする。1の目は必ず1回出るかな? ■それは・・・出ないこともありますね。 □だね。6回振っても1回も1が出ないこともある。逆に2回、3回出ることもある。それなのに、確率が6分の1という言い方をする。その確率ってどういう意味なんだろう? ■そう言われると。・・・つまり数を重ねていくと、平均的に6回に1回1の目が出るということかと。 □そうだね。それが「大数の法則」。6回振って1の目がゼロ回だったり、時には3回出ることがあったりするけど、60回振って1の目がゼロ回だったり、30回だったりすることはない。 ■確かに。今まで何の疑問も持ちませんでしたが、6回振ったときには大きなぶれがあるのに60回ではぶれが小さくなりますね。 □そして600回振ればきわめて100回に近く1の目が出て、6000回振ればきわめて1000回に近く1の目が出る。このことは数学的に証明されており、このことを「大数の法則」と呼ぶ。 ■なるほど、考えてみれば当たり前のようですが、今まで意識していなかったですね。6回振って仮に3回1の目が出ることがあるとしたら、6000回振ったときに、3000回1の目が出ることがあってもおかしくないと思われますが、実際にはそんなことは起こらない。数を増やせば確率が正しく働くんですね。