小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「大循環分析」

2、移動平均線大循環分析紹介

  □移動平均線大循環分析は移動平均線の3本使い。これは価格変動の中でエッジがある瞬間を初心者でもすぐに見つけられるために最適のツールだ。   zu1   ■移動平均線を3本使うんですね?通常、移動平均線は1本か2本使うことが多いのですが、3本使うことに意味があるんですね。 □そのとおり。3本使うことにより、騙しを減らす効果がある。ま、これは後で説明するが。復習だが移動平均線の計算式は次のとおり。
【移動平均線の計算式】 N日移動平均線=(N日間の終値の合計)÷N
つまりN日間の終値の平均値ということですね。 □そういうこと。 ■ところで、とすると、今回は3本の移動平均線を使うのですが、パラメーター(上記計算式ではNの部分)はそれぞれ何を使うんですか? □移動平均線のパラメーターは通常、自分で最適なものを探し出すというのが移動平均線の基本。移動平均線を1本使うときも、2本使うときも、これが正解というものはない。 ■確かに。5日移動、10日移動、20日移動、25日移動、50日移動等、いろいろありますね。 □各自が自分の取引する銘柄、使う足(分足、時間足、日足等)によって、最適なものを探してもらうというのが基本なのだが、それだと初心者にはハードルが高いので、たたき台として、5日20日40日を提示したい。5日移動平均線、20日移動平均線、40日移動平均線の3本ですね。 □今、全ての証券会社、全てのFX会社で移動平均線は3本引ける。パラメーターも変更出来る。よって誰でも移動平均線大循環分析を使える。 ■FXのように短い足で取引する場合のパラメーターは? □5分足だろうと、30分足だろうと、1時間足だろうと、パラメーターは同じでいい。つまり、5本移動平均線、20本移動平均線、40本移動平均線を使う。 ■なるほど。一般的には5日移動平均線、25日移動平均線、50日移動平均線などがよく使われますが、講師は5,20,40なんですね? □この5,20,40という数値は絶対これでなくてはいけないというものではない。パラメーターを見つけるのが困難な初心者にたたき台として提示している。シグナルの出が早い遅いで調整していただければいいと思う。 ■了解です。 □さて、上記図は日経225先物の日足チャート。3本の移動平均線を付けるとエッジのあるところがわかりやすい。下の図は同じチャート。赤丸のところが買いにエッジがあるところ、青丸のところが売りにエッジがあるところ。エッジのあるところには特徴がある。わかるかな?   zu2  
【買いにエッジがある状態】 ①移動平均線の並び順が上から短期・中期・長期 ②3本の移動平均線が右肩上がり 【売りにエッジがある状態】 ①移動平均線の並び順が下から短期・中期・長期 ②3本の移動平均線が右肩下がり
それぞれ2つの条件がある。この2つをクリアしたら買いにエッジがある、売りにエッジがあると分かる。 ■確かにこれはわかりやすい。 □ここでもう一度確認しておくが、買いにエッジがあるとは、確率的に買いが有利な状態。売りにエッジがあるとは、確率的に売りが有利な状態。何故、確認したかというと、買いにエッジがあると、その後必ず上がる、売りにエッジがあると、その後必ず下がると勘違いしやすい。エッジとはそういうものではない。通常ヒフティヒフティのものが60%になる、70%になるということ。常に30%から40%逆方向に動くことがあるということを認識しなければいけない。 ■そこを認識して、スク管理資金管理をしっかりとしておけば、60%70%のエッジで「大数の法則」を利用して最終的には勝てるということですね。 □そういうこと。必ず上がる、必ず下がると思い込んでしまうことが、実は勝てなくすることだということを理解してほしい。 ■大事ですね。