小次郎講師の徹底解説【テクニカル分析の重要性】

2、テクニカル分析とファンダメンタル分析

■あ、小次郎講師、そのさっき言っていた確率的に有利な方、というのはどんな状況なんですか? □一言で言うと「エッジが発生しているかどうか」。 ■エッジですか? □「優位性」と訳されることが多いが、確率的に有利な状況のことを言う。 ■「チャンス」って感じですね。 □まぁそういうことになる。 通常、買方と売方の力関係というものは五分五分だ。しかし色々な材料が出てくるとその力関係のバランスが崩れ、買方が有利、売方が有利、という局面が出てくる。そうやって刻一刻変化する買いと売りのバランスの崩れ、つまりエッジの発生を教えてくれるのが「チャート分析」だ。 ■「テクニカル分析」とは違うんですか? □最近では同じ意味で使われることが多い。テクニカル指標というものを使って現在のチャートと過去のチャートを比較して、パターン分析をしていくわけだからね。 ■そこで冒頭の「チャート分析は現状分析」だという話に戻っていくんですね。 □ムサシ君もそのくらいは覚えていられたか。 ■そのくらい覚えていますよ! □これは失敬。では一般的によく使われる価格変動の予想手段にはこのテクニカル分析ともう1つ何があるか、ムサシ君はわかるかな? ■えーと。何でしたっけ? □「ファンダメンタル(ズ)分析」。 テクニカル分析が主にチャートを見てこれからの動きを予測するのに対して、ファンダメンタル分析は主に需給や世界情勢などの値動き要因を分析して将来を予測することを言う。 ■そんなに色々あったら僕迷っちゃいますよ。 □物事にはそれぞれ長所と短所がある。それを見ていこう。