小次郎講師の徹底解説【テクニカル分析の重要性】

ファンダメンタル分析 [長所] ・価格の変動要因は第一にファンダメンタルの変化による [短所] ・現在の価格に材料がどれほど織り込まれているか分かりにくい ・一般投資家が知ることのできる情報は限られている
テクニカル分析 [長所] ・売買のポイントをシグナルで教えてくれる ・全ての銘柄に共通するトレードルールが作れる [短所] ・「ダマシ」がある
■やっぱり価格変動の大部分はファンダメンタルの変化によるんですか? □そう言っても過言ではない。 でも私もかつてはファンダメンタルだけで売買を行っていたこともあるが、それだけでは勝てない。 ■なぜですか? □何の経済指標の数字が何%下がったら為替が◯◯円動くといったような、明確なルールがないからだ。それに、ありとあらゆる膨大なファンダメンタルの情報を個人投資家が集めようとしても不可能に近い。 ■想像してみたら情報だけ集めるのに必死になって、トレードができなくなりそうです… □そうだろう。 それに一般投資家はどうしても情報の取得が遅くなってしまう。そうなると早耳筋に流れた後の、古びた情報を掴まされて売買することになる。それでは優秀な機関投資家等には勝てない。 ■それに、いつ株が暴落するとかいつ自然災害が起こるなんてのは、分かりませんもんね。 □そこに個人の予想が入ると、もう考えが凝り固まって目の前の値動きに対する正しい判断ができなくなる。 ■その点、テクニカル分析はどうなんですか? □全ての情報はチャートの中に反映される、と言ってもいい。どこどこの国で紛争が起きたということや、どこどこの石油化学工場で事故が起きた、というようなこともニュースになる前に、実はすぐさまチャートに価格変動という形で現れる。 ■すごい! □すごいだろう。過去の大きなニュースや事件の時には必ずと言っていいほどそれがまずチャートに現れている。ムサシ君も家に帰ったら過去のチャートで確認してみるといいぞ。 ■わかりました。 □そして「トレードルール」を作ることができるのもテクニカル分析の大きなメリットだ。テクニカル指標は千差万別で一筋縄ではいかないが、エッジの発生するポイントを教えてくれるし、エントリーやエグジットの売買タイミングをルール化することもできる。 ■ただ「ダマシ」と呼ばれるものがあるんですよね? □先ほどの確率論を思い出して欲しい。 どれだけ有利な状況でも確率通りにいかず外れることがある、と言っただろう? ■そうでした。 □そのことを考慮してルールを作れば、シグナル通りに動かない「ダマシ」にあっても怖くない。 ■でも、できれば全部勝ちたいです… □言っただろ。毎回勝つことは不可能なんだから、負けた時のことをちゃんと考えられるようになることが重要だ。 資金管理をきちんとして、「ダマシ」にあった時のことも考慮に入れれば、一定確率で必ず存在する負けトレードの時でも大きく資金を失わずに済む。 ■確かに、資金を考えてトレードをしないと、たまたま2、3度続けて負けただけで破産してしまうこともありますもんね。 □その通り。特に日本人投資家はコツコツ勝ってドカンと負ける「コツコツドカン」というトレードに陥りやすい。 ■(ぎくっ) □だから、如何にエッジを読み解いて確率の高いところで勝負できるか、また予測が外れた時に対処できるトレードルールがあるかどうかが、「ギャンブル」と「確率のビジネス」を分けるポイントだ。そして大切なことは目先の損益に一喜一憂せずに「トータルで勝つこと」。 ムサシ君も勝ち組投資家になりたいなら、そのことを意識しなくてはいけないぞ。 ■了解です。やっぱり勉強せずに楽に勝つ方法はないんだなぁ。 □それを出来るだけ分かりやすく教えるために私がいるんだ。 この調子で今一度、一緒に勉強していこう。本日はここまで。 ■ありがとうございました。 □新シリーズ第1回講義終了。 ■起立、礼!   小次郎講師のチャート情報局 https://media-kojirokousi.com/ 小次郎講師の投資大学 https://www.youtube.com/channel/UCG7FPicHPJXg6romhe0t92g