小次郎講師の徹底解説【テクニカル分析の重要性】

1、トレンド系かオシレーター系か

    □上に載せたチャートのように、 チャート(ロウソク足)と共に描かれているものが「トレンド系」のテクニカル指標。その名の通り現在トレンドが発生しているかどうかを教えてくれて、そのトレンド、つまり“流れ”が上昇なのか下降なのかを教えてくれる。 それに対し、ロウソク足の下に別ウィンドウが用意されていて、例えば0から100の間で地震の振幅計のように折れ線がカクカク動いていくのが「オシレーター系」のテクニカル指標。このオシレーター系は相場の過熱具合を教えてくれる。 ■「過熱」って、相場が“熱く”なるんですか!? □実際に“熱く“はならないぞ。イメージ的には“行き過ぎる”ということ。 例えば上昇トレンドが発生していて、買いの勢いが行き過ぎていたら“買われ過ぎ“ているんじゃないかということを分析し、反対に下降トレンドで売りの勢いが行き過ぎていたら“売られ過ぎ”ているんじゃないかということを分析するためのツール、それがオシレーター系の指標だ。 ■例えば0~100の目盛りだったら、0が売られ過ぎで100が買われ過ぎ、ということですか? □他にも-100~+100という数値等も存在するけど、基本はそういうことになる。 だから別の言い方をすると、「相対的に見て現在の価格が全体的にどんなものなのか(高いのか低いのか)を教えてくれる分析手法」と言い換えることも可能。 ■じゃあ買われ過ぎたら、その後必ず価格は下がるということですか? それなら売りで仕掛ければ確実に利益が取れますね! □そう簡単じゃないから投資は難しいのだよムサシ君… このことはまた詳しく話せればと思うが、とりあえず今強い上昇トレンドが発生しているとしたら、オシレーター系の指標は数値が上がり「買われ過ぎ」のシグナルを出す。 でも価格は下がらず、そのまま上昇トレンドが続いていくことも良くある。 ■言われてみれば確かに… 上昇トレンドが発生しているということは、それだけ買いの勢いが強い証拠ですもんね。 □そうなんだ。だから「買われ過ぎ・売られ過ぎ」を「だからその後必ず下がる・必ず上がる」と考えてはダメなんだよ。 ■なるほど、奥が深いですね。