金・銀市況=総じて上昇、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2023/12          2024/10    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,633    +77     9,638   +76  : 2,011.55   +18.42
銀          114.0    0.0     118.1  +2.8  : 2,469.00  +100.00
プラチナ     4,455    +44     4,402   +53  :   935.30   +17.80
パラジウム   5,100   +100     5,100  +100  : 1,073.16   +23.43
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    149.02   -0.25  ユーロ・ドル相場   1.0955  +0.0050
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【市況】
 金、銀は総じて上昇。金はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まったのち、
ドル建て現物相場の堅調を受けて上値を伸ばしたが、円安一服に上値を抑えられた。午
後に入ると、ドル建て現物相場の押し目を買われたことと円高を受け、もみ合いとなっ
た。銀はニューヨーク高を受けて買い優勢となった。
 前営業日比は、金標準、金ミニが72〜77円高、ゴールドスポットが70円高、銀
が変わらず〜2.8円高。
 推定出来高は、金が3万0676枚、金ミニが6068枚、ゴールドスポットが
8926枚、銀が13枚。
【金は中国経済に対する懸念も支援要因】
 金先限は1日以来の高値9674円を付けた。ニューヨーク高やドル建て現物相場の
一段高が支援要因になった。円相場は1ドル=149円台後半で円安が一服し、149
円前後の円高に振れた。銀先限は118.1円まで上昇した。
 中国当局はシャドーバンキング(影の銀行)グループ、中植企業集団系列の事業に対
し、刑事捜査を最近開始したと発表した。同社は数日前、バランスシート上に364億
ドルの不足が生じていることを認めていた。一方、10月の中国の工業利益は前年比
2.7%増となり、前月の11.9%増から増加幅を縮小した。3カ月連続で増加し
たが、投資家心理が悪化し、株安に振れた。
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止見通しが支援要因である。米消費者物
価指数の伸びが予想以上に鈍化したことに加え、労働市場も緩和し、景気減速懸念が高
まった。ただ米金融当局者はタカ派姿勢を維持しており、今後発表される経済指標で減
速が示されるかどうかを確認したい。
【ロンドン=現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。前週末の海外市場では、米製造業購買担当者景気指
数(PMI)の低下などが支援要因になった。アジア市場では、朝方の2001.21
ドルから、ドル安を受けて堅調となり、5月16日以来の高値2015.76ドルを付
けたのち、上げ一服となった。午後に入ると、2008ドル台で押し目を買われたが、
2013ドル台で上げ一服となった。
MINKABU PRESS 東海林勇行

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