海外市況サマリー(29日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 2 2,067.1  + 6.9    シカゴ大豆   2024/ 1  1,347.00  + 0.50
NY銀   2024/ 3 2,544.3  +14.1    シカゴコーン  2024/ 3    475.75  + 2.25
NYプラ  2024/ 1   941.4  - 8.8    NY原油   2024/ 1     77.86  + 1.45
NYパラ   2024/ 3 1,041.50 -27.80   ドル・円              147.35  - 0.15
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=一時147.30円台で推移
 NY為替市場は序盤、前日までのドル売りが一服し、ドル円は147円台後半まで買
い戻された。前日の流れを引き継ぎ、東京時間に一時146円台後半まで下落し、一時
100日移動平均線が通る147円水準を下回った。午前中に反落となり、147円台
前半まで再度、下落となった。
 ドル円は今週に入ってからの下落で、再び下値に意識が向かい、オプション市場では
ファンド勢がプット(売る権利)の買いを積極的に購入しているとの観測が流れてい
る。
 市場は、前日のFRB理事の発言で来年の利下げ期待を一層強めており、短期金融市
場では、5月の利下げ開始を有力視し始めている。場合によっては3月との見方も高め
ている状況。
◎NY貴金属=金が続伸、ドル安再開で押し目を買われる
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金2月限は続伸。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が支援
要因になったが、ドル安が一服すると、上げ一服となった。欧州時間に入ると、米国債
の利回り低下が下支えになった。日中取引では、ドル安が再開し、押し目を買われた。
 銀3月限はドル安一服に上値を抑えられたが、米国債の利回り低下や金堅調を受けて
押し目を買われた。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムが続落、
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、買い一巡後はドル安一服を受けて戻りを売
られた。欧州時間に入ると、手じまい売りなどが出て軟調となった。日中取引では、ド
ル安再開を受けて下げ一服となった。
 パラジウム3月限はドル安一服やテクニカル要因の売りが出たことを受けて売り優勢
となった。
◎LME=アルミ・銅は反落、欧米株式市場の頭重い足取りから
 アルミ3カ月物は小幅反落。買いが先行して2224ドルで取引を開始した直後に
2231.50ドルまで浮上。ただ、その後は値位置を切り下げて2207.50ドル
の安値に達した。安値で買い戻された後も欧米株式市場が頭重い足取りを呈するなか
2220ドルを上値抵抗線とする頭重い足取りが続き、プラスサイドを維持できずに引
けた。
 銅3カ月物は反落。8478.50ドルで小高く取引を開始した後に軟化に転じ、
8408ドルの安値を記録。その後は売り警戒から買い戻されたものの、8500ドル
に達すると売り直される頭重い足取りがしばらく続いた。米国の時間帯を迎えると売り
圧力が強まりマイナス圏に転じた。欧米株式市場の頭重い足取りが圧迫要因となるなか
売り優勢で運ばれ、この日の安値圏で取引を終えた。
◎NY原油=続伸、主要産油国は日量100万バレルの追加減産を検討
 ニューヨーク原油は続伸。
 30日の石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚会合を控えて、追加減産観測が高
まったことが買い戻しを誘った。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報
道によると、OPECプラスは最大で日量100万バレルの追加減産を検討しているも
よう。米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油や石油製品の在庫が増加したも
のの、特に材料視されず。
 改質ガソリンは続伸。ヒーティングオイルの期近は反落。OPECプラスの会合を控
えて売り買いが交錯した。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆はまちまち、コーンは当先以外は堅調
 大豆はまちまち。
 ブラジルで降雨を受けて生育環境が改善されながらも生育初期での高温乾燥による影
響が警戒されるなど、強弱材料が交錯するなか、月末を迎えた玉整理基調が加わったこ
とでまちまちとなった。

 コーンは期近と期先が軟調だが、それ以外は上昇。
 米国の供給増加が重石となったが、オーストラリアの天候不安を受けた小麦高が買い
を支援した。ただ、全体的に玉整理基調が強く、限られたレンジ内での往来にとどまっ
た。

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