NY原油市況=反落、アンゴラがOPECから脱退

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/02     73.81       74.58       72.44       73.89        - 0.33
  2024/03     73.99       74.78       72.65       74.06        - 0.39
  2024/04     74.09       74.88       72.84       74.18        - 0.44
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     339,245              580,361             1,570,471    ( - 3,599)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/01     269.68    - 1.17
                            2024/02     267.02    - 1.40
         改質ガソリン       2024/01     215.85    - 4.22
                            2024/02     216.66    - 4.05
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.39〜0.33ドル安。その他の限月は0.66〜0.44ドル安。
 石油輸出国機構(OPEC)からアンゴラが脱退すると発表したことが売り手掛か
り。世界最大のカルテルであるOPECの価格統制能力や、組織そのものの先行きが懸
念された。アンゴラは生産枠を巡ってこれまでにOPECと対立している。同国のアゼ
ベド石油相は「OPEC加盟を続けても何の利益も得られないと感じており、利益を守
るために脱退を決断した」と述べた。アンゴラの生産量は日量で約110万バレル。約
10年前から減少傾向にある。
 イエメンの武装組織アンサール・アッラーが紅海でイスラエルや米国が関与する商船
に妨害行為を続けていることは懸念要因。米国は紅海の安全を守るための多国籍部隊を
発足させたほか、イエメンに対する攻撃を検討している。ただ、多国籍部隊への参加を
発表した国のうち、艦艇の派遣を発表したのは5カ国だけで、商船保護についての世界
的な関心は限定的。
 クリスマスを控えた模様眺めムードは値動きを限定した。休暇入りする市場参加者が
多いようだ。ニューヨーク原油の出来高は先週から減少傾向にある。
 時間外取引で2月限は74.58ドルまで強含む場面はあったが、プラス圏での推移
は一時的。通常取引開始を控えて売りに押されると72.44ドルまで下落した。た
だ、通常取引が始まると売りは一巡した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは下落。原油安が重し。
今日の材料
・紅海を通過する船舶が3週間平均と比較して4割以上減少=ブルームバーグ
・米石油掘削リグの稼働数は前週比3基減の498基=米ベーカー・ヒューズ
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