●論点解説原油、アンゴラがOPEC脱退を表明=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 アフリカの産油国、アンゴラが石油輸出国機構(OPEC)からの離脱を表明した。
アンゴラは増産を強く志向しているが、OPECプラスは生産能力の低下から逆に生産
割当引き下げの動きを強めており、アンゴラは強い不満を示していました。アンゴラが
OPECから離脱しても大規模な増産能力は有していないとみられるため、短期的な影
響だろう。一方、これをきっかけにOPECの結束が緩んでくると、将来的な協調減産
体制の崩壊につながる可能性には注意が必要だろう。ナイジェリアなども公然と不満を
表明しており、更なる離脱国が出てくると、そのこと自体OPEC主導の需給管理を難
しくさせることになる。米国やブラジル、ガイアナなどの増産が進む中、OPECが減
産に踏み切るの負担とメリットとのバランスが崩れている。今後もOPECが結束を保
てるのか、アンゴラの離脱がOPEC崩壊の第一歩になるのか、不確実性が高まってい
る。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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