●短期見通し穀物、収穫期で上値重いが値動き鈍化＝マーケットエッジ

　トウモロコシは、ハーベスト・プレッシャーの織り込みが優勢の地合になろう。米産
地の乾燥した天候で収穫作業が順調に進んでおり、４００セント割れに向けて上値の重
い展開になる。季節的な売り圧力が続く見通し。ただし、前週中盤以降は大口輸出成約
報告が増えていることには注意が必要。価格低下が需要を強く刺激しているため、大き
く値を崩すリスクは後退している。
　大豆は、豊作による需給緩和見通しが強い。米国のハーベスト・プレッシャーの消化
の方が優勢であり、季節要因から値下がりリスクを抱える。南米の天候改善もネガティ
ブ。９５０〜１０００セントへのレンジ切り下げが打診される見通し。ただし、価格低
下による輸出拡大の動きが見られることには要注意。輸出需要が堅調な間は、大きく値
を崩す可能性は低い。
（マーケットエッジ・小菅 努）

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