貴金属は、総じて上昇して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の上昇を受け て買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受け て堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は18.83ドル高 の2639.20ドル、銀が19セント高の2963セント、プラチナが18.57ド ル高の934.30ドル、パラジウムは1.45ドル高の924.37ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=157.43/45円で、前営業日の 大引け時点から0.52円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万3430円前後、銀は154.0円前後、プラチナ は4735円前後、パラジウムは4600円前後。 【NY金は年初の押し目買いも上げ一服】 金は海外市場では、ラスベガスのトランプホテルでのテスラ車爆発などを受けて押し 目を買われたが、米国債の利回り上昇を受けて上げ一服となった。 金はラスベガスのトランプホテルでのテスラ車爆発などを受けて押し目を買われた。 ラスべガスにあるトランプ・ホテルの外で1日、米電気自動車(EV)大手テスラの 「サイバートラック」が爆発した。またニューオーリンズの繁華街で車が群衆に突っ込 み、多数が死傷した。容疑者の間にいくつかの類似点があるものの、明確な関連性はな いとされた。一方、12月の米ISM製造業景気指数は49.3と11月の48.4か ら上昇し、9カ月ぶりの高水準まで回復した。市場予想は横ばいだった。米国債の利回 りが上昇し、金の上値を抑える要因になった。 パレスチナ自治区ガザの停戦と人質解放を巡るイスラエルとイスラム組織ハマスの間 接交渉が3日、仲介国カタールの首都ドーハで再開した。ただ双方の溝は埋まらず交渉 は難航した。 銀は海外市場では、金堅調につれ安となると、中国の景気刺激策に対する期待感を受 けて上値を伸ばした。 【NYプラチナは中国の景気刺激策に対する期待感が支援】 プラチナは海外市場では、中国の景気刺激策に対する期待感を受けて堅調となった。 プラチナは中国の景気刺激策に対する期待感が支援要因になった。中国の習近平国家 主席は新年に向けたテレビ演説で、2025年の成長促進へ一段と積極的に政策を実行 する方針を明らかにした。12月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は 50.1と前月の50.3から低下しており、刺激策の強化が見込まれている。一方、 ウクライナ経由でロシア産の天然ガスを欧州にパイプライン輸送する契約が1日、失効 した。欧州各国は代替調達を進めているが、ガス価格上昇の影響も確認したい。 <今日の予定> ・中国サービス業購買担当者景況指数 2024年12月(財新) ・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年12月確報(Markit) ・独消費者物価指数 2024年12月速報(連邦統計庁) ・米耐久財受注 2024年11月確報値(商務省) ・米製造業新規受注 2024年11月(商務省) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。