NYプラチナ市況=続伸、ドル安もインフレ懸念で上げ一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)  1010.4     1022.6      1005.5      1013.2    +  7.2
         (25/ 7)  1023.2    1033.8      1017.7      1024.7    +  6.2
 パラジウム  (25/ 6)   972.00     995.50      967.50      973.40   +  9.40
         (25/ 9)   981.50     999.00      980.50      980.00   +  9.30
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          39,580         47,324        80,263       (+    832)
 パラジウム          4,589          3,848        20,427       (+    121)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,488.19  + 674.62
     前日  147.80/82   1.0854/56   ・ナスダック         17,754.09  + 451.08
     本日  148.61/63   1.0880/82   ・10年米国債利回り      4.31  +   0.04
・NY原油  (25/ 4)   67.18 + 0.63  ・SPDR保有金残高    905.81  +   7.17
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比はプラチナが5.0〜7.5ドル高、中
心限月の4月限が7.2ドル高、パラジウムが9.30〜12.20ドル高、中心限月
の6月限は9.40ドル高。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、株高などを背景に買い戻された。欧州時間
に入ると、ユーロ高が支援要因になったが、買い一巡後は上げ一服となった。日中取引
では、押し目を買われたが、米ミシガン大消費者信頼感指数速報値でインフレ期待の上
昇が示されたことを受けて上げ一服となった。
 パラジウム6月限は買い戻し主導で上昇したのち、他の貴金属の上げ一服に上値を抑
えられた。
 プラチナ4月限は時間外取引を1005.5〜1019.0ドルのレンジで推移し、
前日比4.8ドル高の1010.8ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、米政府機
関閉鎖の回避見通しによる株高などを背景に買い戻された。欧州時間に入ると、ドイツ
の財政改革パッケージ合意によるユーロ高が支援要因になったが、買い一巡後は上げ一
服となった。
 日中取引では、押し目を買われ、1022.6ドルまで上昇した。その後は、米ミシ
ガン大消費者信頼感指数速報値でインフレ期待の上昇が示されたことを受けて上げ一服
となり、1007.1ドルまで下落した。
 ドイツの次期首相候補のメルツ・キリスト教民主同盟 (CDU)党首は、防衛・イ
ンフラ支出のための財政改革パッケージを巡り、緑の党と合意に達した。一方、3月の
米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は57.9と、前月の64.7から大幅に悪化
し、約2年半ぶりの低水準となった。市場予想は63.1だった。1年先期待インフレ
率は4.9%に上昇した。5年先は3.9%と1993年序盤以来の高水準となった。
前月はそれぞれ4.3%、3.5%だった。
 パラジウム6月限は、時間外取引を971.00〜980.00ドルのレンジで推移
し、前日比15.00ドル高の979.00ドルとなった。6月限は高寄りしたのち、
株高などを受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ユーロ高が支援要因になったが、
買い一巡後は上げ一服となった。
 日中取引では、買い戻し主導で995.50ドルまで上昇した。その後は、インフレ
懸念やドル高を受けて上げ一服となり、967.50ドルまで下落した。
 13日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの58万4848
オンス、パラジウムは同変わらずの7万8876オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、国際的な貿易戦争が本格化した場合、特
に米国が大きな打撃を受けると述べた。その一方で、欧州の団結に向けた動きを再び活
性化させる可能性があるとの見方を示した。
・2月の独消費者物価指数(CPI)改定値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で
前年比2.6%上昇し、速報値の2.8%から下方修正された。伸び率は1月の2.8
%から縮小した。
・ドイツの次期首相候補のメルツ・キリスト教民主同盟 (CDU)党首は、防衛・イ
ンフラ支出のための財政改革パッケージを巡り、緑の党と合意に達した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、関
税引き上げと政府歳出増が新たなインフレ上昇リスクにつながるとし、4月の金利据え
置きを支持するとの見方を示した。
・ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア・ウクライナ戦争で米国が示した30日
間の停戦案を、ロシアが条件付きで支持するとしたことは「プロセスを複雑化し、長引
かせるだけだ」との見解を示した。
・3月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は57.9と、前月の64.7から大幅
に悪化し、約2年半ぶりの低水準となった。市場予想は63.1だった。トランプ米大
統領の関税措置が物価を押し上げ経済を圧迫するという懸念から1年先期待インフレ率
は4.9%に上昇した。5年先は3.9%と1993年序盤以来の高水準となった。前
月はそれぞれ4.3%、3.5%だった。
・カナダ与党の自由党のマーク・カーニー党首が、新首相に就任した。トランプ米政権
が打ち出す関税政策との戦いのさなかにカナダの舵取りを担う。
・カナダ東部ケベック州で開催された主要7カ国(G7)外相会合は、意見の相違を乗
り越えてウクライナの領土保全を支持する共同声明を採択した。
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