−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 8 3,406.9 - 10.4 シカゴ大豆 2025/ 7 1,074.00 +4.25 NY銀 2025/ 7 3,715.1 + 70.3 シカゴコーン 2025/ 7 431.50 -3.25 NYプラ 2025/ 7 1,261.7 + 8.5 NY原油 2025/ 7 74.84 +3.07 NYパラ 2025/ 9 1,059.40 +21.60 ドル・円 145.20 +0.43 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は145.30円台まで上昇 NY為替市場、ドル高が優勢となり、ドル円は145円台を再び回復した。145円 台にはオプション絡みなどの上値抵抗も観測されていたが、市場は中東情勢を再び意識 しており、ドル円を下支えしている。 原油相場も急伸。トランプ大統領はG7サミットを途中で離脱し、ワシントンで国家 安全保障チームと会合を開き、協議したと伝わった。これにより、米軍がイスラエルに よるイラン攻撃に参戦する可能性があるとの憶測が再燃している。トランプ大統領はイ ランに「無条件降伏」を要求。最高指導者のハメネイ氏がどこに隠れているかも完全に 把握していると述べていた。 17日からFOMCが始まり、明日の現地時間の午後に結果が発表され、今回は据え 置きが確実視されている。先週のインフレ指標が予想を下回り、市場は年内の利下げ期 待を高める動きも見られているものの、関税の影響を見極めたいFRBは利下げへの慎 重姿勢を変えないと見られている。中東情勢の緊迫化もそれに加わっている格好。今回 はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表されるが、年内1回の利下げ に予想を変更すると見られている。3月時点は2回だった。 ◎NY貴金属=金が続落、ドル高が圧迫 ニューヨーク金は続落、銀は続伸。 金8月限は続落。時間外取引では、米大統領の退避勧告が支援要因となる場面も見ら れたが、イランとの協議見通しが示されると戻りを売られた。欧州時間に入ると、下げ 一服となった。日中取引では、米小売売上高が予想以上に減少したが、中東情勢に対す る懸念からドル高に振れると、戻りを売られた。 銀7月限は欧州時間に買い戻し主導で上昇した。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、米大統領の退避勧告に上値を抑えられた が、ドル高一服を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、押し目を買われて堅調 となった。日中取引では、米小売売上高の減少に上値を抑えられたが、原油高などを受 けて押し目を買われた。 パラジウム9月限は、戻りを売られる場面も見られたが、欧州時間から買い戻し主導 で上昇した。 ◎LME=アルミは続伸、銅・ニッケルは中東情勢懸念から軟調 アルミ3カ月物は続伸。2515.50ドルで小高く取引を開始。アジアから欧州時 間にかけての時間帯は2520ドル近辺が上値抵抗線として意識されて低迷したが、欧 州時間の終盤以降に地合いを引き締めた。終盤に3月31日以来、約2カ月半ぶりの高 値となる2554ドルの高値まで浮上。この日の高値圏を維持したまま取引を終えた。 銅3カ月物は反落。9683.50ドルで小安く取引を開始した後は、アジア株が頭 重い動きとなったため上値を抑制され9690ドルを上値抵抗線として高下となった。 アジアの時間の終盤に今月11日以来の高値となる9731.50ドルの高値に達した 後に転売を受け9656.50ドルの安値まで下落となった。その後、9700ドルを 挟んで高下となったが、中東情勢の緊迫化が懸念されるなかリスク回避の動きが広が り、欧米株も頭重い動きとなったことが手掛かりとなって軟化し9647.50ドルの 安値まで下落。安値からの戻りは鈍く、引けを迎えた。 ◎NY原油=反発、イランが無条件降伏しない場合のリスクを意識 ニューヨーク原油の期近は反発。 イラン・イスラエル戦争に米国が直接的に介入するとの観測が高まった。トランプ米 大統領は「私はイランと交渉する気はない。完全な降伏以外は何も期待していない」、 「もし話したいのなら、私に連絡する方法を知っているはずだ。彼らはすでに提示され ていた申し出を受け入れるべきだった。そうすれば多くの命が救われたはずだ」と述べ た。米国が提示した条件をイランが受け入れない限り、協議の余地はないと明言してお り、一方的な外交でしか緊迫感は後退しない見通し。トランプ米大統領は無条件降伏を 要求している。 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動し た。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は概ね続伸、コーンは他穀物高から当限以外が反発 大豆は当限以外が続伸。 米農務省(USDA)が前日の日中取引終了後に発表した作柄報告で、良以上の比率 が低下するなど作柄の悪化が確認出来たことが買い支援要因になった。また、引き続き バイオ燃料混合率の引き上げによる米国内需要増加観測も強気材料となった。 コーンは当限以外が反発。 当限7月限は前日の軟調地合いを引き継ぎ売り優勢で運ばれた。2番限以降は、前日 の日中取引終了後に発表された小麦の作柄報告で収穫の遅れと作柄の低迷が確認された ことを受け小麦が大幅高となったことが手掛かりとなり、堅調となった。大豆高に加 え、米産地で今後数日は降雨が続くことで、作柄は維持されるものの農作業の停滞が見 込まれることも買い支援要因になった。 MINKABU PRESS
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