[本日の見通し]石油=下落、ロシア産石油の禁輸ははったりか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年12月限は下落。ただ、夜間取引で下げは一服し
ている。

 トランプ米大統領はロシアの敗北を以ってウクライナ戦争を終結させようとしてい
る。米国の関税政策によってロシア政府の予算の4割を占める石油収入が途絶えるな
ら、ウクライナ戦争は西側が勝利しそうだ。ロシア産石油の禁輸は世界経済にとって劇
薬であることは間違いないものの、欧州連合(EU)と米国が歩調を合わせてロシア産
石油の輸入国に罰則的な関税を課すならば、実現可能性が高まる。
 ただ、西側とBRICS諸国の全面対決となれば金融市場が震撼することは避けられ
ず、劇薬の使用を見送るのが現実的な選択ではないだろうか。100%の二次関税な
ど、トランプ米大統領のはったりはいつものことであり、今週末に惨状を目の当たりに
することはないと期待したい。
 時間外取引でニューヨーク原油9月限は前日比0.01ドル高の66.30ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは66.19ドルから66.36ドル。
 原油1月限の予想レンジは5万9800円から6万0800円、ガソリン先限は7万
7500円から7万8500円、灯油先限は8万0500円から8万1500円。
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