NY金・銀市況=金が続伸、ドル安再開で押し目を買われる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/10)  3414.5     3422.3      3394.5      3420.3     + 15.5
          (25/12)  3443.0     3450.9      3422.2      3448.6     + 15.6
   銀     (25/ 9)  3871.0     3875.5      3817.0      3871.3     + 10.7
         (25/12)  3922.5     3926.0      3867.5      3921.2     +  9.5
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           161,358       186,078       443,760        (+  1,382)
  銀           90,698       100,992       158,630        (-  2,322)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          45,565.23  + 147.16
     前日  147.43/45   1.1640/42   ・ナスダック         21,590.14  +  45.87
     本日  147.43/45   1.1636/38   ・10年米国債利回り      4.24  -   0.02
・NY原油  (25/10)   64.15 + 0.90  ・SPDR保有金残高    959.92  +   1.43
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続伸、銀は反発。前日比は金が15.1〜18.5ドル高、中心限
月の12月限が15.6ドル高、銀が9.5〜11.1セント高、中心限月の12月限
は9.5セント高。
 金12月限は続伸。時間外取引では、ドル安一服を受けて売り優勢となった。欧州時
間に入ると、もみ合いとなった。日中取引では、米連邦準備理事会(FRB)の独立性
に対する懸念などを受けて押し目を買われた。その後は、ドル安再開を受けて買い優勢
となった。
 銀12月限は日中取引のドル安再開や金堅調を受けて押し目を買われた。
 ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では3422.2〜3444.3ドルの
レンジで推移、前日比7.4ドル安の3425.6ドルとなった。12月限は変わらず
で寄り付いたのち、ドル安一服を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、もみ合
いとなった。
 日中取引では、米連邦準備理事会(FRB)の独立性に対する懸念などを受けて押し
目を買われた。その後は、ドル安再開を受けて買い優勢となった。時間外取引の高値を
突破すると、テクニカル要因の買いが入って3450.9ドルまで上昇した。
 トランプ米大統領がクック米連邦準備理事会(FRB)理事の解任を発表したことに
対し、同理事が提訴した。米FRBの独立性に対する懸念が金の支援要因になった。一
方、市場では、引け後に発表されるエヌビディア決算が焦点となった。中国の売上高見
通しが注目点だが、低調な売上高見通しを発表し、急拡大したAI投資が鈍化している
との懸念が強まった。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で3868.5〜3924.0セントのレン
ジで推移し、前日比23.7セント安の3888.0セントとなった。12月限は高寄
りしたのち、ドル安一服を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、手じまい売り
が出て下げ幅を拡大した。
 日中取引では、手じまい売りが出て3867.5セントまで下落した。その後はドル
安再開や金堅調を受けて押し目を買われた。時間外取引の高値を上回り、3926.0
セントまで上昇した。
 8月26日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの3857万8730
オンス、銀は272万6828オンス増の5億1150万5129オンス。

今日の材料
・市場調査グループGfKとニュルンベルク市場判断研究所(NIM)がまとめた9月
の独消費者信頼感指数はマイナス23.6と、3カ月連続で悪化した。失業への不安や
インフレを巡る不透明感が強まった。
・欧州の自動車メーカー・自動車部品業界の幹部は、乗用車の二酸化炭素(CO2)排
出を2035年までに100%削減するなど、車両からのCO2排出削減に関する欧州
連合(EU)の目標は、もはや実現可能ではないとの見解を示した。
・6月の英国の生産者物価上昇率は1.9%と5月の1.3%から加速し、2年ぶりの
高水準となった。
・ベセント財務長官は、米連邦準備理事会(FRB)のクック理事が住宅ローン申請で
不正を働いたとの疑惑を、調査すべき事例として挙げ、パウエル議長に対し内部調査の
実施を改めて求めた。
・ベセント米財務長官は、中国との貿易協議について「全てがテーブルの上にある」と
し、10月末か11月初めに中国側と再び協議する予定だと語った。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、金利はある時点で下がる可能性があるも
のの、政策当局者は9月16〜17日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)で利
下げに動くのが適切かどうかを判断する上で、今後の経済指標の内容を見極める必要が
あるとの見解を示した。
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