NY原油市況=大幅反落、主要産油国は生産枠の引き上げを継続へ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/11     65.07       65.40       62.98       63.45        - 2.27
  2025/12     64.56       64.86       62.59       63.01        - 2.13
  2026/01     64.35       64.47       62.33       62.72        - 2.01
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              745,150             1,989,793    ( + 31,682)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/10     235.66    - 7.23
                            2025/11     234.87    - 6.80
         改質ガソリン       2025/10     199.51    - 4.25
                            2025/11     194.17    - 4.71
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の当限は大幅反落。終値の前営業日比は、期近2限月は2.27〜
2.13ドル安。その他の限月は2.01〜1.29ドル安。
 10月5日のオンライン会合で、石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国が
11月の生産枠の引き上げを決定する見通しであることが相場を圧迫した。ロシアやサ
ウジアラビアなど主要産油国は日量166万バレル規模の自主減産の解除を開始し、
10月は生産枠を日量13万7000バレル引き上げることで合意しているが、11月
の増産幅は10月と少なくとも同等になると報じられている。今月で完了する日量
220万バレルの自主減産の解消については、当初の予定よりもかなり前倒しで実施さ
れ、市場参加者を驚かせた経緯があり、会合に向けて警戒感が高まっている。
 ウクライナ戦争が激化する兆候があることは買い手がかり。ウクライナ担当特使のキ
ース・ケロッグ氏がフォックス・ニュースのテレビ番組に出演し、「ウクライナがロシ
ア国内への長距離攻撃を実施できるということがトランプ大統領の立場なのか」と問わ
れ、「答えはイエスであると確信している」と述べた。また、ヴァンス米副大統領は、
キーウからモスクワに到達可能なトマホーク巡航ミサイルをウクライナに供与すること
を検討していると語った。
 核開発を巡ってイランが妥協しないなか、イランに対する国連制裁が再開したことは
リスク要因。石油取引を直接的に制限する制裁はないが、イランは強く反発している。
イランの核拡散防止条約(NPT)からの脱退が警戒されている。
 時間外取引で11月限は下落。通常取引開始後は62.98ドルまで下げ幅を拡大し
た。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
今日の材料
・ノルウェーのガス田から正体不明のドローンを確認=報道
・米大統領、ガザ停戦に向けた20項目の計画を発表
・ネタニヤフ・イスラエル首相はこの停戦計画を支持
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