シカゴコーン市況=揃って反落、米産地の収穫進展観測やドル高で売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/12    423.25      424.50      418.50      419.75      - 3.50
   2026/03    437.00      438.25      432.75      433.75      - 3.25
   2026/05    445.00      446.50      441.00      441.75      - 3.50

   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       271,872      279,978       1,642,387 (-  3,338)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(10月27日−10月31日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは揃って反落。終値の前営業日比は3.50〜2.25セント安。中心限月の
12月限は3.50セント安の419.75セント。
 米産地では収穫作業は終盤を迎えていると予想されるなか、今週は少雨傾向となり
収穫の進展が見込まれることや、ドル高の動きが米国産コーンの輸出を圧迫するとの懸
念が高まったことで売り優勢となった。

 12月限は423.25セントで取引を開始した後は暫く422.75セントを下値
支持線とした高もみとなり、この中で424.50セントの高値を付けた。米国の時間
帯を迎えると軟化傾向を強めて420セントを割り込んだうえ、一時は418.50
セントの安値まで下落。安値で買い戻された後の戻りも浅く低迷したまま取引を終え
た。
*米国産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気概況を要約)。
 コーンベルトでは北部で散発的な降雨が発生。気温は平年並〜平年を上回った。今後
数日は東部では23日まで雨が続くが、西部では22、23日共に降雨は発生しないだ
ろう。25〜26日の週末は全域で散発的な降雨になる見込み。この間の気温は、24
日までは平年以下〜平年並だが、25〜26日は平年並〜平年を上回るもよう。
 6〜10日間予報に関しては、25日〜30日にかけて雨がちな天気が続く見込み。
また、この間の気温は平年並〜平年を上回るだろう。
 シカゴ小麦は反落。米産地での降雨による生育環境の改善が弱材料視された。また、
コーン、大豆など他農産物の軟化やドル高も売りを呼ぶ要因になった。この日の下落で
今月16日から20日にかけて記録した上げ幅を概ね相殺したが、中心限月の12月限
は終値ベースでは辛うじて500セント台を維持した。
 シカゴ小麦12月限は4.50セント安の500.25セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気概況を要約)。
 プレーンズでは北部南部共に散発的な降雨が発生。気温は平年並〜平年を上回った。
今後は25日までは降雨は発生しないだろう。また気温は平年並〜平年を上回る見込
み。
 これまでのところプレーンズの冬小麦の生育環境は作付および生育にとって良好を維
持。ただ、もっと雨が降ることが望ましい。
今日の材料
・米コーンベルトでは北部で散発的な降雨が発生。
・コーンベルトでは25〜30日にかけて雨がちな天気が続く見込み。
・プレーンズ北部および南部では降雨が続き生育に適した環境を維持。
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