ゴム午前=総じて下落、円高や上海安を手掛かりに調整安場面

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は総じて下落。序盤は、上海夜間が方向感を欠いたものの、ドル・円
が円高調で推移したことを受けて、総じて軟調に推移した。中盤に入ると、日中取引の
上海ゴムが軟化したうえ、円高が進んだことから下げ幅を拡大させている。TSR20
は出来ず。
 午前11時57分現在のRSS3号は前営業日比7.8円安〜変わらず。活発限月の
5月限は同7.8円安の335.1円、期先26年11月限は出来ず、推定出来高は
736枚(夜間取引含む)。上海天然ゴム先物は、5ポイント安〜25ポイント高、出
来高は36枚(夜間取引含む)。

【産地は豪雨】
 東南アジアを襲った豪雨は、天然ゴムの主要生産地域であるタイ南部にも大きな被害
をもたらした。11月中旬から始まった豪雨により、タイ南部のソンクラー県を襲い、
11月25日にタイ政府はソンクラー県ハジャイなどに非常事態宣言は発令した。
 ハジャイでは、一時3メートル前後まで水位が上昇した。11月末には水位が低下し
たものの、依然として被害の全貌は明らかになっていないようだ。
 JPXゴムRSS3市場は、投機的な動きが急伸したが、上海ゴムなどの他の天然ゴ
ム市場の価格の上昇は、いまのところ限定的だ。今後だが、ゴム樹の根腐れが進むよう
なら、長期的に供給がタイトになる可能性がある。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSR20は売りが先行する展開と
なり、1.9〜1.7セント安で推移している。
 上海ゴムは軟調。午前11時00分現在、指標限月の2026年5月限は、前営業日
比215元安の1万5205元で推移している。

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