[Vol.1070] 「逆」パターンの保有数量は2倍に

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反落。米主要株価指数の反発などで。69.98ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。1,813.65ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。22年01月限は13,810元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年10月限は456.0元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで816.15ドル(前日比1.15ドル縮小)、円建てで2,868円(前日比6円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(9月3日 18時17分頃 先限)
6,402円/g 白金 3,534円/g
ゴム 212.4円/kg とうもろこし 34,150円/t

●NYプラチナ先物(期近) 月足  単位:ドル/トロイオンス


出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「「逆」パターンの保有数量は2倍に」

前々回より、金やプラチナなどへの投資手法の一つでもある、積立について述べています。前回は「大人気投資信託の「逆」の値動きに注目する」として、大人気の投資信託(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))の基準価額と、それをもとに計算した真逆の基準価額をもとに、評価額がどのように推移したのかについて書きました。

今回は、「「逆」パターンの保有数量は2倍に」として、前回述べた、大人気の投資信託(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))の基準価額と、それをもとに計算した真逆の基準価額をもとにした保有数量の推移について書きます。

月1万円、積立をした時の、「正のパターン」、「逆パターン」それぞれの保有数量は、以下のグラフの通りです。

前回述べたとおり、評価額は大きく差が生じましたが、「保有口数」に目を移すと、逆のパターンに大きなアドバンテージ(優位点)があることが分かります。逆のパターンの保有口数は、正のパターンの2倍以上になっています。

次回以降、およそ28万口を保有する逆パターンでは、基準価額がいくらになれば評価額が17万円になるのか(損の解消)、また、仮に、評価額30万円という目標を立てたとして、正パターン、逆パターン、それぞれ基準価額がいくらになれば、その目標を達成することができるのかについて、書きます。

図:月1万円、積立をした時の保有数量 (2021年8月2日時点)


出所:各種情報源をもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。