[Vol.1227] 原油相場と石油関連株

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反発。米国の主要株価指数の反発などで。102.91ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。1,887.01ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年09月限は12,610元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年06月限は652.8元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで967.11ドル(前日比11.19ドル縮小)、円建てで4,082円(前日比18円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(4月28日 17時42分頃 6番限)
7,898円/g
白金 3,816円/g
ゴム 249.0円/kg
とうもろこし 59,050円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 7日午前8時59分時点)

●NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル


出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「原油相場と石油関連株」

前回は、「「現在の常識」を深く理解する方法」として、過去数十年間で生じた、金(ゴールド)と原油市場を取り巻く環境の変化を説明するために有用な「現在の常識」ついて書きました。

今回は、「原油相場と石油関連株」として、原油相場と石油関連株の推移について書きます。

足元、原油相場も米国の石油関連株も、高止まりしています。油田などの権益を有したり、直接的に油田の開発に関わったりしている企業の株価は、原油相場に連動する傾向があります。

また、足元、制裁によって供給量が大幅に減少する懸念があるロシア産原油を代替すべく、米国は、米国国内で原油(シェールなど)の生産を拡大する方針を打ち出しています。

以下に示したパイオニア・ナチュラル・リソーシズ(PXD)は、それに関わる一例です。原油相場の動向とともに、こうした、主に米国国内で活動する石油企業の株価にも、注目です。

図:NY原油先物、エクソンモービル(XOM)、パイオニア ナチュラル リソーシズ(PXD)


出所:ブルームバーグのデータをもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。