金反落。ドル指数の反発などで。1,806.85ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年09月限は12,875元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年08月限は722.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで942.3ドル(前日比16.85ドル拡大)、円建てで4,101円(前日比8円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月5日 16時30分頃 6番限)
金 7,874円/g
白金 3,773円/g
ゴム 257.5円/kg
とうもろこし 48,250円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)
●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「悪手1:経済指標発表時に純金積立を開始する」
前回は、「悪手(あくしゅ)は、失敗・失策のこと」として、「インフレ投資」が叫ばれる昨今、筆者が考える、コモディティ投資を考える上でのヒントを述べました。
今回は、「悪手1:経済指標発表時に純金積立を開始する」として、筆者が考える、コモディティ投資における3つの悪手(あくしゅ)のうちの1つについて、述べます。
悪手1は、言い換えれば「短期的価格急変時に、超長期的投資手法を開始すること」となります。その裏である「超長期投資前提で、同一ポジションを継続して保有できる日数に限りがあり、レバレッジがかかり、短期投資になじむ投資手法を用いること」も悪手です。
想定する「時間軸」と取引する「金融商品」の組み合わせが悪い場合、投資効果が低下します。例えば金(ゴールド)の場合、米国の経済指標発表直後の数秒から数十分間、価格は大きく動くことがありますが、この値動きを「純金積立」で収益化することは困難です。
「積立」は一度に購入してしまわずに、時間を分散して購入していく、数年から数十年を想定した取引です。このため、注目するテーマは、経済指標が関わる「短中期」の「代替通貨」「代替資産」ではなく、「超長期」の「大局的な社会変化への対応」です。(下図参照)
「純金積立」と異なり「先物」は、レバレッジ(てこの原理)が効いている(投下した額以上の損が発生する場合があるが、思惑通りに相場が推移すれば利益が大きくなる)、「限月(げんげつ)」という、同一ポジションを保有できる日数に限りがあるルールがあります。
また、値下がりで利益が発生(値上がりで損が発生)する「売り」でも取引ができるため、経済指標の発表をきっかけに、価格が急落し始めた場合、その急落を利用して利益を狙うことが可能です。これらは、「先物」が「短中期」の取引になじみやすい特徴と言えます。
経済指標の発表直後という、短期の売買で利益を狙いやすい(先物やCFD(差金決済取引)がなじむ)場面で、超長期で利益を狙うことを前提とする「積立」を開始することは、「市場環境や銘柄の特性」と「取引の意図」が食い違う「悪手」と言えるでしょう。
こうした「悪手」を指さぬよう、材料が影響を及ぼしうる「時間軸」と、それになじむ「金融商品」の組み合わせを意識しなければなりません。
図:金(ゴールド)市場の七つのテーマと時間軸、投資商品の関係
出所:筆者作成
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年09月限は12,875元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年08月限は722.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで942.3ドル(前日比16.85ドル拡大)、円建てで4,101円(前日比8円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月5日 16時30分頃 6番限)
金 7,874円/g
白金 3,773円/g
ゴム 257.5円/kg
とうもろこし 48,250円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)
●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「悪手1:経済指標発表時に純金積立を開始する」
前回は、「悪手(あくしゅ)は、失敗・失策のこと」として、「インフレ投資」が叫ばれる昨今、筆者が考える、コモディティ投資を考える上でのヒントを述べました。
今回は、「悪手1:経済指標発表時に純金積立を開始する」として、筆者が考える、コモディティ投資における3つの悪手(あくしゅ)のうちの1つについて、述べます。
悪手1は、言い換えれば「短期的価格急変時に、超長期的投資手法を開始すること」となります。その裏である「超長期投資前提で、同一ポジションを継続して保有できる日数に限りがあり、レバレッジがかかり、短期投資になじむ投資手法を用いること」も悪手です。
想定する「時間軸」と取引する「金融商品」の組み合わせが悪い場合、投資効果が低下します。例えば金(ゴールド)の場合、米国の経済指標発表直後の数秒から数十分間、価格は大きく動くことがありますが、この値動きを「純金積立」で収益化することは困難です。
「積立」は一度に購入してしまわずに、時間を分散して購入していく、数年から数十年を想定した取引です。このため、注目するテーマは、経済指標が関わる「短中期」の「代替通貨」「代替資産」ではなく、「超長期」の「大局的な社会変化への対応」です。(下図参照)
「純金積立」と異なり「先物」は、レバレッジ(てこの原理)が効いている(投下した額以上の損が発生する場合があるが、思惑通りに相場が推移すれば利益が大きくなる)、「限月(げんげつ)」という、同一ポジションを保有できる日数に限りがあるルールがあります。
また、値下がりで利益が発生(値上がりで損が発生)する「売り」でも取引ができるため、経済指標の発表をきっかけに、価格が急落し始めた場合、その急落を利用して利益を狙うことが可能です。これらは、「先物」が「短中期」の取引になじみやすい特徴と言えます。
経済指標の発表直後という、短期の売買で利益を狙いやすい(先物やCFD(差金決済取引)がなじむ)場面で、超長期で利益を狙うことを前提とする「積立」を開始することは、「市場環境や銘柄の特性」と「取引の意図」が食い違う「悪手」と言えるでしょう。
こうした「悪手」を指さぬよう、材料が影響を及ぼしうる「時間軸」と、それになじむ「金融商品」の組み合わせを意識しなければなりません。
図:金(ゴールド)市場の七つのテーマと時間軸、投資商品の関係
出所:筆者作成