原油反発。米主要株価指数の反発などで。95.68ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,721.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年09月限は12,125元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年09月限は659.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで854.45ドル(前日比1.15ドル拡大)、円建てで3,776円(前日比5円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月27日 17時59分頃 6番限)
金 7,547円/g
白金 3,771円/g
ゴム 239.3円/kg
とうもろこし 46,050円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)
●NY銅先物(期近) 日足 単位:ドル/ポンド
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「ドクター・カッパーの診断の対象範囲はどこ?」
前回は、「価格推移に見る「ドクター・カッパー」の危うさ」として、「ドクター・カッパー」の価格推移にみられる危うさについて、筆者の考えを述べました。
今回は、「ドクター・カッパーの診断の対象範囲はどこ?」として、「ドクター・カッパー」の診断範囲について、筆者の考えを述べます。
「ドクター・カッパー」は、どこの景気動向を診断しているのでしょうか。最近の報道のいくつかは、足元の銅価格の急落は、世界景気の鈍化を示唆している、つまり、ドクター・カッパーは「世界の景気動向」を診断しているとしています。
「ドクター・カッパー」を論じる上で、「どこ」の議論が欠かせません。このドクターが特定の部位や領域について診断しているのか、全体を俯瞰(ふかん)した診断をしているのか、これは重要なことです。
以下のグラフのとおり、「ドクター・カッパー」の診断範囲は変化しています。1999年は、世界をほぼまんべんなく診断していましたが、2019年には半分が「中国」になっています。「現在の」ドクター・カッパーが、世界全体を診断していないことがうかがえます。
中国経済が世界経済をけん引している状態であれば、「ドクター・カッパー」が世界全体を診断していることになりますが、近年の中国の経済成長の度合いや、米中間の政治・経済のデカップリング(つながり欠如)が目立っていることなどを考えれば、中国が世界をけん引しているとは言い切れません。
その意味では、足元の銅価格の急落の主因は「中国の景気鈍化」によるもの、と解釈することもできるでしょう。コロナ感染再拡大、数々の政治不信、各地で噴出する人権問題など、中国独自の材料が主因で、銅価格が下落している可能性があるわけです。
図:銅の需要国
出所:JOGMECのデータをもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,721.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年09月限は12,125元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年09月限は659.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで854.45ドル(前日比1.15ドル拡大)、円建てで3,776円(前日比5円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月27日 17時59分頃 6番限)
金 7,547円/g
白金 3,771円/g
ゴム 239.3円/kg
とうもろこし 46,050円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)
●NY銅先物(期近) 日足 単位:ドル/ポンド
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「ドクター・カッパーの診断の対象範囲はどこ?」
前回は、「価格推移に見る「ドクター・カッパー」の危うさ」として、「ドクター・カッパー」の価格推移にみられる危うさについて、筆者の考えを述べました。
今回は、「ドクター・カッパーの診断の対象範囲はどこ?」として、「ドクター・カッパー」の診断範囲について、筆者の考えを述べます。
「ドクター・カッパー」は、どこの景気動向を診断しているのでしょうか。最近の報道のいくつかは、足元の銅価格の急落は、世界景気の鈍化を示唆している、つまり、ドクター・カッパーは「世界の景気動向」を診断しているとしています。
「ドクター・カッパー」を論じる上で、「どこ」の議論が欠かせません。このドクターが特定の部位や領域について診断しているのか、全体を俯瞰(ふかん)した診断をしているのか、これは重要なことです。
以下のグラフのとおり、「ドクター・カッパー」の診断範囲は変化しています。1999年は、世界をほぼまんべんなく診断していましたが、2019年には半分が「中国」になっています。「現在の」ドクター・カッパーが、世界全体を診断していないことがうかがえます。
中国経済が世界経済をけん引している状態であれば、「ドクター・カッパー」が世界全体を診断していることになりますが、近年の中国の経済成長の度合いや、米中間の政治・経済のデカップリング(つながり欠如)が目立っていることなどを考えれば、中国が世界をけん引しているとは言い切れません。
その意味では、足元の銅価格の急落の主因は「中国の景気鈍化」によるもの、と解釈することもできるでしょう。コロナ感染再拡大、数々の政治不信、各地で噴出する人権問題など、中国独自の材料が主因で、銅価格が下落している可能性があるわけです。
図:銅の需要国
出所:JOGMECのデータをもとに筆者作成