[Vol.1431] 「投資機会」としてのコモディティ価格

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。76.86ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。1,837.25ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年05月限は12,560元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年04月限は557.6元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで872.8ドル(前日比8.40ドル縮小)、円建てで3,862円(前日比16円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(3月1日 18時01分頃 6番限)
7,999円/g
白金 4,137円/g
ゴム 228.5円/kg
とうもろこし -円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)

●NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 日足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「『投資機会』としてのコモディティ価格」
前回は、「『いつもの取引ツール』で価格参照が可能に」として、スマホアプリ(楽天証券提供)内のコモディティ価格とチャートについて、述べました。

今回は、「『投資機会』としてのコモディティ価格」として、スマホアプリ(楽天証券提供)内で投資家の皆さまができることを、述べます。

コモディティ価格の意味の一つである、「投資機会」について述べます。スマホアプリ「iSPEED」で確認することができるコモディティ価格は、「商品CFD」の価格です。

CFD(シーエフディー)取引とは、現物での受け渡しを行わない、反対売買で決済する「差金決済取引(Contract for Difference)」のことです。多数の投資家の皆さまになじみのあるFX(外国為替証拠金取引)もCFD取引の一つです(通貨CFD)。

「iSPEED」で価格を参照したり取引をしたりすることができる商品CFDは14銘柄あります。ウクライナ危機と関わりが深い銘柄で言えば、原油(WTI、ブレント)、天然ガス(米国)といったエネルギー、小麦、トウモロコシ、大豆といった穀物、プラチナ、パラジウム、銅といった金属があります。

また、米国の金融政策の影響を受けやすい金(ゴールド)と、それに追随する傾向がある銀、コモディティの中では比較的マイナーな、コーヒーや粗糖(砂糖の原料)、ココアといった農産物もあります(足元、これらのマイナーな銘柄の価格上昇が目立っている)。

「iSPEED」内で投資家の皆さまは、こうした商品CFDの銘柄を、重要な投資情報として参照することはもちろん、投資機会として活用することもできるのです。

図:アプリ内で投資家の皆さまができること
図:アプリ内で投資家の皆さまができること

出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。