[Vol.1430] 「いつもの取引ツール」で価格参照が可能に

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反発。米主要株価指数の反発などで。76.55ドル/バレル近辺で推移。

金反落。米10年債利回りの反発などで。1,818.85ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年05月限は12,450元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年04月限は548.2元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで881.1ドル(前日比1.90ドル縮小)、円建てで3,869円(前日比5円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(2月28日 17時58分頃 6番限)
7,941円/g
白金 4,072円/g
ゴム 225.5円/kg
とうもろこし 43,900円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)

●NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス


出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「『いつもの取引ツール』で価格参照が可能に」
前回は、「今、コモディティ価格の確認は市民の必須タスク」として、筆者が考える、コモディティ(国際商品)価格の意味について、述べました。

今回は、「『いつもの取引ツール』で価格参照が可能に」として、スマホアプリ(楽天証券提供)内のコモディティ価格とチャート、述べます。

以前の「[Vol.1425] 侵攻開始日から大幅下落した各種市場」で述べたとおり、ほとんどのコモディティ銘柄の価格は、ウクライナ危機が勃発した1年前に比べて下落しました。

しかし、2016年から2019年の、コロナもウクライナもなかった時期の平均価格に比べれば、およそ1.4倍程度高いことは、世の中に浸透していないように思います。(ウクライナ危機勃発後のピークから下落したことは、盛んに報じられている)

こうした状況にあって、わたしたちがコモディティ価格の推移を、手軽に確認する術(すべ)はないのでしょうか。できるだけ手軽に、可能であれば、使い慣れている「いつもの取引ツール」で確認できるとよいでしょう。

前回述べた通り、多彩な意味を持つコモディティ価格のほとんどが、価格の単位が米ドルの「ドル建て」です。ドル建ての原油、銅、小麦などの価格推移を確認することができれば、ウクライナ危機勃発後のピークからどれだけ下落したのか、さらには、ここ数カ月間、下落が続いているのか、横ばいなのか、反発に転じたのかが、分かるでしょう。

実は、幅広いジャンルの多数の主要なコモディティ銘柄の価格を一覧で確認でき、数タップするだけで超短期・短期・中期・長期の価格推移を確認できるツールがあります。もちろん、「いつもの取引ツール」です。たくさんの投資家の皆さまにご愛用いただいている、スマホアプリ「iSPEED」です。

国内株式や米国株式などが取引きできるスマホアプリ「iSPEED」画面下の「検索」→「CFD銘柄一覧」で、ドル建ての各種コモディティ価格の一覧や、各種チャート(分足、日足、週足、月足)を確認することができます。

コモディティ価格は、個人や企業活動、政治経済などに影響を与える「原因」であり、経済情勢や人類の活動の規模・頻度を示す「結果」でもあります。このため、投資家の皆さまにとって、コモディティ価格は重要な投資情報の一つだと言えるでしょう。

その意味で、個人投資家の皆さまが、「いつもの取引ツール」でコモディティ価格を一望できる環境が整ったことは、まさに、革新的だったと言えるでしょう。(2023年1月に、楽天CFDのサービスがはじまった)

図:スマホアプリ内のコモディティ価格とチャート


出所:iSPEEDより筆者抜粋

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。