原油反発。米主要株価指数の反発などで。77.23ドル/バレル近辺で推移。
金反発。米10年債利回りの反落などで。2,006.50ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は11,880元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年06月限は551.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで899.7ドル(前日比0.45ドル縮小)、円建てで3,956円(新甫限月のため前日比なし)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(4月26日 9時55分頃 6番限)
金 8,572円/g
白金 4,616円/g
ゴム 210.3円/kg
とうもろこし 42,490円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『向こう』を見ないSDGsの功罪」
前回は、「しないはずの『置き去り』に非西側は失望」として、「非西側」の産油国が躍起になって減産をする理由について、筆者の考えを書きました。
今回は、「『向こう』を見ないSDGsの功罪」として、望ましいSDGsとそうでないSDGsについて、筆者の考えを書きます。
日本国内に「自治会」などの地域コミュニティーは30万あるといわれていますが(総務省の資料より)、今年度、筆者は自宅が属する自治会の班長になったため、先日初めて総会に参加しました。配布された資料に目を通している最中、ある箇所でしばらく考え込みました。「自治会活動とSDGs」です。
誰もが住みやすい、住み続けたいと思える都市を目指し、住民相互の連絡・連携、環境の美化、親睦交流活動、生活安全、福祉活動を充実させることが、当該自治会におけるSDGs、だと書かれていました。
「持続」することに偏っている感が否めない、自治会に加盟していない(会費を納入していない)地域住民にこのメッセージが届いておらず「置き去り」を黙認している、自治会の及ぶ範囲が関わっている人や地域だけ(それ以外は対象外)など、SDGsとは言い難い内容ではないか、と感じました。
もし当該自治会が述べるSDGsが、自治会に加盟していない人や、自治会以外の人・地域のことを考慮せず、自分たちだけが「持続」できればよい、と考えているのであれば、非常に身勝手なSDGsです(そもそもそれはSDGsとは言えない)。
世の中にはこうした「自分たちだけ型」のSDGsのほか、「部分だけ型」のSDGsもあります。「当社はSDGsのこの目標とこの目標を守れるように頑張っています」、のようなケースです。「できることをやる」は、裏を返せば「できないことはやらない」になってしまう危険をはらんでいます。
「自分たちだけ型」「部分だけ型」の共通点は、全体を網羅できていないことです。鳥の目で物事を見る「俯瞰(ふかん)」が足りていないのです。非西側を置き去りにしてきた西側のSDGsと同じです。「自分以外を含めた全体」を認識することで初めて、「誰も置き去りにしない(No one will be left behind)」を実現できるのです。
「置き去りにされた失望や怒りに似た感情」が膨れ上がるとどうなるでしょうか。こうした感情がいったん膨れ上がると、話し合いで解決することは困難です。仲裁できる人がいない場合、問題は長期化してしまいます(現在の西側と非西側のように)。
SDGs順守をうたうのであれば、「俯瞰」は必須です。「置き去り」を発生させて別の問題を噴出させることがないためにも、この考え方は欠かせません。
図:さまざまなSDGs
出所:筆者作成
金反発。米10年債利回りの反落などで。2,006.50ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は11,880元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年06月限は551.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで899.7ドル(前日比0.45ドル縮小)、円建てで3,956円(新甫限月のため前日比なし)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(4月26日 9時55分頃 6番限)
金 8,572円/g
白金 4,616円/g
ゴム 210.3円/kg
とうもろこし 42,490円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『向こう』を見ないSDGsの功罪」
前回は、「しないはずの『置き去り』に非西側は失望」として、「非西側」の産油国が躍起になって減産をする理由について、筆者の考えを書きました。
今回は、「『向こう』を見ないSDGsの功罪」として、望ましいSDGsとそうでないSDGsについて、筆者の考えを書きます。
日本国内に「自治会」などの地域コミュニティーは30万あるといわれていますが(総務省の資料より)、今年度、筆者は自宅が属する自治会の班長になったため、先日初めて総会に参加しました。配布された資料に目を通している最中、ある箇所でしばらく考え込みました。「自治会活動とSDGs」です。
誰もが住みやすい、住み続けたいと思える都市を目指し、住民相互の連絡・連携、環境の美化、親睦交流活動、生活安全、福祉活動を充実させることが、当該自治会におけるSDGs、だと書かれていました。
「持続」することに偏っている感が否めない、自治会に加盟していない(会費を納入していない)地域住民にこのメッセージが届いておらず「置き去り」を黙認している、自治会の及ぶ範囲が関わっている人や地域だけ(それ以外は対象外)など、SDGsとは言い難い内容ではないか、と感じました。
もし当該自治会が述べるSDGsが、自治会に加盟していない人や、自治会以外の人・地域のことを考慮せず、自分たちだけが「持続」できればよい、と考えているのであれば、非常に身勝手なSDGsです(そもそもそれはSDGsとは言えない)。
世の中にはこうした「自分たちだけ型」のSDGsのほか、「部分だけ型」のSDGsもあります。「当社はSDGsのこの目標とこの目標を守れるように頑張っています」、のようなケースです。「できることをやる」は、裏を返せば「できないことはやらない」になってしまう危険をはらんでいます。
「自分たちだけ型」「部分だけ型」の共通点は、全体を網羅できていないことです。鳥の目で物事を見る「俯瞰(ふかん)」が足りていないのです。非西側を置き去りにしてきた西側のSDGsと同じです。「自分以外を含めた全体」を認識することで初めて、「誰も置き去りにしない(No one will be left behind)」を実現できるのです。
「置き去りにされた失望や怒りに似た感情」が膨れ上がるとどうなるでしょうか。こうした感情がいったん膨れ上がると、話し合いで解決することは困難です。仲裁できる人がいない場合、問題は長期化してしまいます(現在の西側と非西側のように)。
SDGs順守をうたうのであれば、「俯瞰」は必須です。「置き去り」を発生させて別の問題を噴出させることがないためにも、この考え方は欠かせません。
図:さまざまなSDGs
出所:筆者作成