原油反発。米主要株価指数の反発などで。68.27ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,972.80ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は11,850元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年07月限は505.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで969.65ドル(前日比13.45ドル縮小)、円建てで4,367円(前日比37円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月1日 16時37分頃 6番限)
金 8,777円/g
白金 4,410円/g
ゴム 208.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「戦争終結無くして電気料金引き下げなし」
前回は、「火力発電向けの燃料価格が高止まり」として、日本の電源構成および発電量ついて書きました。
今回は、「戦争終結無くして電気料金引き下げなし」として、日本における燃料の輸入価格を確認します。
以下のとおり、足元の火力発電に用いる各種燃料の価格は、高水準を維持しています(ピークは越えたが、足元の水準は過去と比較して高い状態にある)。この点は、長期視点で電力価格を高止まりさせている要因です。
ウクライナ危機勃発直後のピークからやや下落したとはいえ、2020年3月(新型コロナがパンデミック化した月)に比べれば、原油は1.7倍、石炭(一般炭)は4.6倍、LNG(液化天然ガス)は2.0倍です。
こうした燃料の輸入価格は、まだまだ、まだまだ、高いのです(電源構成の31.0%を占める石炭の価格は、統計史上類を見ない水準を維持している)。
記録的な高止まりの背景に挙げられるのが、ウクライナ危機が勃発し、非西側諸国からの供給が滞る懸念が底流していることです。非西側の筆頭であるロシアは、原油、天然ガス、石炭の輸出国上位に名を連ねています。
同国の原油輸出シェアは13.2%(世界2位)、天然ガスは17.0%(同1位)、石炭が17.2(同3位)です(いずれも2021年。原油と天然ガスは金額ベース、石炭は数量ベース)。
ウクライナ危機勃発を機にロシアは「出さない」姿勢を鮮明にしています。「西側諸国の制裁への応酬」として行われているロシアの出し渋りが、わが国日本の燃料の輸入価格を高止まりさせている(下げさせない)要因になっています。
燃料の輸入価格を本格的に下落させるために必要なことは、「戦争を終わらせること」です。ドル/円を円高方向に向かわせることも一つの方法ですが、戦争を終わらせて燃料価格の高止まりを解消するほうが、根本解決につながります(ドル/円を円高方向に仕向けても、そもそもの燃料価格が高ければ、ドル/円が円安方向に向かった場合、電力価格高が再燃してしまう)。
図:燃料の輸入価格の推移 単位:千円
出所:財務省のデータより筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,972.80ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は11,850元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年07月限は505.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで969.65ドル(前日比13.45ドル縮小)、円建てで4,367円(前日比37円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月1日 16時37分頃 6番限)
金 8,777円/g
白金 4,410円/g
ゴム 208.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「戦争終結無くして電気料金引き下げなし」
前回は、「火力発電向けの燃料価格が高止まり」として、日本の電源構成および発電量ついて書きました。
今回は、「戦争終結無くして電気料金引き下げなし」として、日本における燃料の輸入価格を確認します。
以下のとおり、足元の火力発電に用いる各種燃料の価格は、高水準を維持しています(ピークは越えたが、足元の水準は過去と比較して高い状態にある)。この点は、長期視点で電力価格を高止まりさせている要因です。
ウクライナ危機勃発直後のピークからやや下落したとはいえ、2020年3月(新型コロナがパンデミック化した月)に比べれば、原油は1.7倍、石炭(一般炭)は4.6倍、LNG(液化天然ガス)は2.0倍です。
こうした燃料の輸入価格は、まだまだ、まだまだ、高いのです(電源構成の31.0%を占める石炭の価格は、統計史上類を見ない水準を維持している)。
記録的な高止まりの背景に挙げられるのが、ウクライナ危機が勃発し、非西側諸国からの供給が滞る懸念が底流していることです。非西側の筆頭であるロシアは、原油、天然ガス、石炭の輸出国上位に名を連ねています。
同国の原油輸出シェアは13.2%(世界2位)、天然ガスは17.0%(同1位)、石炭が17.2(同3位)です(いずれも2021年。原油と天然ガスは金額ベース、石炭は数量ベース)。
ウクライナ危機勃発を機にロシアは「出さない」姿勢を鮮明にしています。「西側諸国の制裁への応酬」として行われているロシアの出し渋りが、わが国日本の燃料の輸入価格を高止まりさせている(下げさせない)要因になっています。
燃料の輸入価格を本格的に下落させるために必要なことは、「戦争を終わらせること」です。ドル/円を円高方向に向かわせることも一つの方法ですが、戦争を終わらせて燃料価格の高止まりを解消するほうが、根本解決につながります(ドル/円を円高方向に仕向けても、そもそもの燃料価格が高ければ、ドル/円が円安方向に向かった場合、電力価格高が再燃してしまう)。
図:燃料の輸入価格の推移 単位:千円
出所:財務省のデータより筆者作成