原油反発。米主要株価指数の反発などで。67.77ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,918.20ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年09月限は11,935元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年08月限は534.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで997.3ドル(前日比7.50ドル拡大)、円建てで4,648円(前日比8円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月28日 17時03分時点 6番限)
金 8,842円/g
白金 4,194円/g
ゴム 206.5円/kg
とうもろこし 44,070円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●シカゴトウモロコシ先物(期近) 日足 単位:セント/ブッシェル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「南方振動係数とは?」
前回は、「エルニーニョ現象の発生過程を確認」として、エルニーニョ現象の発生過程(主因)、述べました。
今回は、「南方振動係数とは?」として、南方振動係数とエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差について、述べます。
前回述べたとおり、エルニーニョ現象は次の過程で発生するとされています。赤道付近で東から西に吹いている「貿易風」が弱まると(1)、東南アジア付近に押しとどめられていた温かい海水が太平洋の東側に流れ込み(2)、太平洋の赤道付近の東側の海域の海面水温が上昇してエルニーニョ現象が発生します(3)。
「貿易風」の強さを推し測る手掛かりに、「南方振動係数」があります。フランス領ポリネシアに属する「タヒチ」とオーストラリア北部の「ダーウィン」の地上気圧の差を指数化したものです。値がプラス(マイナス)の場合、貿易風が強い(弱い)ことを示します。以下は、南方振動係数と先述のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差です。
グラフ内の期間の相関係数※は、およそ-0.8です。二つの値は逆に動く(片方が上がる(下がる)時、片方が下がる(上がる))傾向があります。足元、南方振動係数が低下しています(グラフ内の赤矢印)。これは東のタヒチ側の気圧が相対的に低下、西側のダーウィン側の気圧が同上昇し、貿易風が弱まっていることを示唆しています。
※相関係数:二つの数値の関係が似通っているかどうかの目安の一つ。+1から-1の間で決定し、+1に近づけば近づくほど同じように動く傾向があり、-1に近づけば近づくほど逆に動く傾向があることを示す。0は全く関わりがないことを意味する。
貿易風の弱まりは、前回の図「エルニーニョ現象の発生過程(主因)」で示したとおり、温かい海水が太平洋の東側に流入するきっかけをつくるため、エルニーニョ現象の主因になり得ます。
今後、さらに南方振動係数が低下すれば(貿易風が弱まれば)、エルニーニョ現象はさらに目立つと考えられます。同指数は、エルニーニョ現象の動向を考える際のヒントになり得ると考えます。
図:南方振動係数とエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差
出所:気象庁のデータをもとに筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,918.20ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年09月限は11,935元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年08月限は534.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで997.3ドル(前日比7.50ドル拡大)、円建てで4,648円(前日比8円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月28日 17時03分時点 6番限)
金 8,842円/g
白金 4,194円/g
ゴム 206.5円/kg
とうもろこし 44,070円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●シカゴトウモロコシ先物(期近) 日足 単位:セント/ブッシェル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「南方振動係数とは?」
前回は、「エルニーニョ現象の発生過程を確認」として、エルニーニョ現象の発生過程(主因)、述べました。
今回は、「南方振動係数とは?」として、南方振動係数とエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差について、述べます。
前回述べたとおり、エルニーニョ現象は次の過程で発生するとされています。赤道付近で東から西に吹いている「貿易風」が弱まると(1)、東南アジア付近に押しとどめられていた温かい海水が太平洋の東側に流れ込み(2)、太平洋の赤道付近の東側の海域の海面水温が上昇してエルニーニョ現象が発生します(3)。
「貿易風」の強さを推し測る手掛かりに、「南方振動係数」があります。フランス領ポリネシアに属する「タヒチ」とオーストラリア北部の「ダーウィン」の地上気圧の差を指数化したものです。値がプラス(マイナス)の場合、貿易風が強い(弱い)ことを示します。以下は、南方振動係数と先述のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差です。
グラフ内の期間の相関係数※は、およそ-0.8です。二つの値は逆に動く(片方が上がる(下がる)時、片方が下がる(上がる))傾向があります。足元、南方振動係数が低下しています(グラフ内の赤矢印)。これは東のタヒチ側の気圧が相対的に低下、西側のダーウィン側の気圧が同上昇し、貿易風が弱まっていることを示唆しています。
※相関係数:二つの数値の関係が似通っているかどうかの目安の一つ。+1から-1の間で決定し、+1に近づけば近づくほど同じように動く傾向があり、-1に近づけば近づくほど逆に動く傾向があることを示す。0は全く関わりがないことを意味する。
貿易風の弱まりは、前回の図「エルニーニョ現象の発生過程(主因)」で示したとおり、温かい海水が太平洋の東側に流入するきっかけをつくるため、エルニーニョ現象の主因になり得ます。
今後、さらに南方振動係数が低下すれば(貿易風が弱まれば)、エルニーニョ現象はさらに目立つと考えられます。同指数は、エルニーニョ現象の動向を考える際のヒントになり得ると考えます。
図:南方振動係数とエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差
出所:気象庁のデータをもとに筆者作成