原油反発。米主要株価指数の反発などで。72.01ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,921.40ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年09月限は12,460元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年08月限は560.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1009ドル(前日比3.30ドル拡大)、円建てで4,664円(前日比18円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月7日 18時10分時点 6番限)
金 8,806円/g
白金 4,142円/g
ゴム 205.4円/kg
とうもろこし 40,900円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「米国起因の材料で金も原油も反発か」
前回は、「原油:米国国内の動向をきっかけに上向く」として、米シェール主要地区の掘削済・仕上げ済井戸数とWTI原油価格の推移について、述べました。
今回は、「米国起因の材料で金も原油も反発か」として、NY原油先物価格(日足終値)推移について、述べます。
「[Vol.1516] 米国発の『二つの綱引き』が市場を席巻」で述べた二つ目の綱引きは、不安拡大→景気後退懸念→原油需要減退懸念→原油相場下落、という連想を生んで、原油相場に下落圧力をかけています。しかし、その下落圧力を相殺し得る上昇圧力の一部を「米国」自身が生んでいるわけです。
あえて「シェールの減産」と呼ぶとすると、OPECプラス(石油輸出国機構と加盟国以外の産油国、合計23カ国)が行っている減産と相成り、世界の需給は緩むどころか引き締まる可能性が出てきます(米国とOPECプラス内で減産をしている20カ国の生産シェア合計は66%。2023年5月。ライスタッドエナジーのデータより)。
昨年終わりごろ以降、原油相場が74ドル、プラスマイナス10ドル程度のレンジ相場で推移しているのは、不安起因の下落圧力がかかる中で、「主要産油国の減産」が下支えしているためだと、考えられます。原油相場が急上昇しない限り、米シェールの生産量が増えることは期待できないでしょう。
また、「[Vol.1517] 金(ゴールド):利上げの温度感低下で上昇」で述べたように、下半期、米国で利上げの温度感が低下した場合は、ドル安も原油相場を押し上げる一因になる可能性もあります。
この数回の投稿で、金(ゴールド)も原油も、米国の動向が強く関わっていることを再認識しました。米国の動向により、年末ごろ、金は2,000ドル超え、原油は現在のレンジの上限を超えた85ドルに到達していると、筆者は考えています(現時点)。下半期も、コモディティ相場から目が離せません。
図:NY原油先物価格(期近 日足 終値) 単位:ドル/バレル
出所:ブルームバーグのデータをもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,921.40ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年09月限は12,460元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年08月限は560.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1009ドル(前日比3.30ドル拡大)、円建てで4,664円(前日比18円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月7日 18時10分時点 6番限)
金 8,806円/g
白金 4,142円/g
ゴム 205.4円/kg
とうもろこし 40,900円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「米国起因の材料で金も原油も反発か」
前回は、「原油:米国国内の動向をきっかけに上向く」として、米シェール主要地区の掘削済・仕上げ済井戸数とWTI原油価格の推移について、述べました。
今回は、「米国起因の材料で金も原油も反発か」として、NY原油先物価格(日足終値)推移について、述べます。
「[Vol.1516] 米国発の『二つの綱引き』が市場を席巻」で述べた二つ目の綱引きは、不安拡大→景気後退懸念→原油需要減退懸念→原油相場下落、という連想を生んで、原油相場に下落圧力をかけています。しかし、その下落圧力を相殺し得る上昇圧力の一部を「米国」自身が生んでいるわけです。
あえて「シェールの減産」と呼ぶとすると、OPECプラス(石油輸出国機構と加盟国以外の産油国、合計23カ国)が行っている減産と相成り、世界の需給は緩むどころか引き締まる可能性が出てきます(米国とOPECプラス内で減産をしている20カ国の生産シェア合計は66%。2023年5月。ライスタッドエナジーのデータより)。
昨年終わりごろ以降、原油相場が74ドル、プラスマイナス10ドル程度のレンジ相場で推移しているのは、不安起因の下落圧力がかかる中で、「主要産油国の減産」が下支えしているためだと、考えられます。原油相場が急上昇しない限り、米シェールの生産量が増えることは期待できないでしょう。
また、「[Vol.1517] 金(ゴールド):利上げの温度感低下で上昇」で述べたように、下半期、米国で利上げの温度感が低下した場合は、ドル安も原油相場を押し上げる一因になる可能性もあります。
この数回の投稿で、金(ゴールド)も原油も、米国の動向が強く関わっていることを再認識しました。米国の動向により、年末ごろ、金は2,000ドル超え、原油は現在のレンジの上限を超えた85ドルに到達していると、筆者は考えています(現時点)。下半期も、コモディティ相場から目が離せません。
図:NY原油先物価格(期近 日足 終値) 単位:ドル/バレル
出所:ブルームバーグのデータをもとに筆者作成