原油反発。米主要株価指数の反発などで。73.44ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,937.65ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は12,340元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年08月限は567.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1000.05ドル(前日比3.85ドル拡大)、円建てで4,534円(前日比0円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月11日 16時43分時点 6番限)
金 8,723円/g
白金 4,189円/g
ゴム 204.8円/kg
とうもろこし 39,400円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「営業利益はGAFAMを超えたアラムコに軍配」
前回は、「時価総額は3兆ドルに達したアップルに軍配」として、主要企業の時価総額の推移について、述べました。
今回は、「営業利益はGAFAMを超えたアラムコに軍配」として、主要企業の営業利益上位10位(直近12カ月)について、述べます。
GAFAMら米国のハイテク企業の株価が長期視点で上昇傾向にあることから、米国のハイテク企業を中心とした企業の株価をまとめた指数「ナスダック総合指数」や米国で時価総額が大きい主要500社の株価をまとめた指数「S&P500種指数」なども、長期視点で上昇傾向にあります(短期的な下落はある)。
しばしば「GAFAMは時価総額が大きいから優良企業だ」という話を耳にします。たしかに、企業の価値とされる時価総額が大きいことは良いように思えます。ここで留意したことは、先述のとおり時価総額が「株価×発行済株式数」で計算されていることです。株価だけではなく、発行済株式数にも注目する必要があります。
発行済株式数は時価総額1位のアップルが157億株、同2位のマイクロソフトが74億株です。アマゾンやアルファベットもおおむねこの水準です。一方、発行済株式数の分野で突き出ているのが「サウジアラムコ」です(2,420億株)。
同社は2019年12月に同社株の数パーセントを同国内の証券取引所(タダウル市場)に上場させました。当時、資金調達額が2014年の中国アリババ集団(250億ドル)を上回る、史上最大(256億ドル)となったことが、大きく報じられました。上場を経て、同社のデータが明るみに出て、米国など他国の企業と比較が可能になりました。
時価総額の大きさを論じる際は、発行済株式数にも着目する必要があるでしょう。発行済株式数は、将来的な資金調達力に影響し得ます。
また、以下は、主要企業の営業利益です。サウジアラムコの営業利益はGAFAMの1位であるアップルの2倍以上です(GAFAMの一部はランク外)。西側諸国主導の環境問題への解決策の一つ「脱炭素」は進んでいるものの、まだまだ、石油関連企業(サウジアラムコ、エクソン・モービル、エクイノール、シェル、ペトロブラス)の利益が大きいことがわかります。
グラフのとおり、「サウジアラムコ」の直近12カ月の営業利益はおよそ2,940億ドルです。この額は、サウジアラビアのGDP(国内総生産:実質2022年)6,721億ドルの4割前後です。
同国のGDPの内訳における「原油・天然ガス」と「石油精製」の割合の合計は4割前後と推測されることからも、サウジアラムコはその名の通り同国の国営石油会社であり、同国の石油産業のほぼ全てを担っていると言えます。
図:営業利益主要企業上位10位(直近12カ月) 単位:10億ドル
出所:companiesmarketcap.comのデータをもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,937.65ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は12,340元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年08月限は567.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1000.05ドル(前日比3.85ドル拡大)、円建てで4,534円(前日比0円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月11日 16時43分時点 6番限)
金 8,723円/g
白金 4,189円/g
ゴム 204.8円/kg
とうもろこし 39,400円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「営業利益はGAFAMを超えたアラムコに軍配」
前回は、「時価総額は3兆ドルに達したアップルに軍配」として、主要企業の時価総額の推移について、述べました。
今回は、「営業利益はGAFAMを超えたアラムコに軍配」として、主要企業の営業利益上位10位(直近12カ月)について、述べます。
GAFAMら米国のハイテク企業の株価が長期視点で上昇傾向にあることから、米国のハイテク企業を中心とした企業の株価をまとめた指数「ナスダック総合指数」や米国で時価総額が大きい主要500社の株価をまとめた指数「S&P500種指数」なども、長期視点で上昇傾向にあります(短期的な下落はある)。
しばしば「GAFAMは時価総額が大きいから優良企業だ」という話を耳にします。たしかに、企業の価値とされる時価総額が大きいことは良いように思えます。ここで留意したことは、先述のとおり時価総額が「株価×発行済株式数」で計算されていることです。株価だけではなく、発行済株式数にも注目する必要があります。
発行済株式数は時価総額1位のアップルが157億株、同2位のマイクロソフトが74億株です。アマゾンやアルファベットもおおむねこの水準です。一方、発行済株式数の分野で突き出ているのが「サウジアラムコ」です(2,420億株)。
同社は2019年12月に同社株の数パーセントを同国内の証券取引所(タダウル市場)に上場させました。当時、資金調達額が2014年の中国アリババ集団(250億ドル)を上回る、史上最大(256億ドル)となったことが、大きく報じられました。上場を経て、同社のデータが明るみに出て、米国など他国の企業と比較が可能になりました。
時価総額の大きさを論じる際は、発行済株式数にも着目する必要があるでしょう。発行済株式数は、将来的な資金調達力に影響し得ます。
また、以下は、主要企業の営業利益です。サウジアラムコの営業利益はGAFAMの1位であるアップルの2倍以上です(GAFAMの一部はランク外)。西側諸国主導の環境問題への解決策の一つ「脱炭素」は進んでいるものの、まだまだ、石油関連企業(サウジアラムコ、エクソン・モービル、エクイノール、シェル、ペトロブラス)の利益が大きいことがわかります。
グラフのとおり、「サウジアラムコ」の直近12カ月の営業利益はおよそ2,940億ドルです。この額は、サウジアラビアのGDP(国内総生産:実質2022年)6,721億ドルの4割前後です。
同国のGDPの内訳における「原油・天然ガス」と「石油精製」の割合の合計は4割前後と推測されることからも、サウジアラムコはその名の通り同国の国営石油会社であり、同国の石油産業のほぼ全てを担っていると言えます。
図:営業利益主要企業上位10位(直近12カ月) 単位:10億ドル
出所:companiesmarketcap.comのデータをもとに筆者作成