原油反発。米主要株価指数の反発などで。76.25ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,966.35ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は12,115元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年09月限は588.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで999.05ドル(前日比7.75ドル縮小)、円建てで4,616円(前日比30円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月21日 17時13分時点 6番限)
金 8,929円/g
白金 4,313円/g
ゴム 202.5円/kg
とうもろこし 41,200円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「中央銀行、金(ゴールド)保有は増えると考えている」
前回は、「異なる意図で金(ゴールド)を保有する」として、WGCが今年、中央銀行に対して行った調査の中の質問、「金(ゴールド)保有時の意思決定に関連するトピックは何ですか?」の回答について、述べました。
今回は、「中央銀行、金(ゴールド)保有は増えると考えている」として、WGCが今年、中央銀行に対して行った調査の中の質問、「5年後、中央銀行の金(ゴールド)の保有比率(現在15%)はどうなると思いますか?」の回答について、述べます。
前回までの数回で述べた通り、異なる意図を持ち、外貨準備高を管理したり、その中にある金(ゴールド)を保有したりしている先進国と新興国の中央銀行ですが、当該調査では今後の方針を問う質問もなされました。
5年後、米ドル、ユーロ、金(ゴールド)、人民元の割合がどの程度になると思うかについて質問がなされました。結果は以下のとおりです(米ドルと金(ゴールド)について触れる)。
「米ドル(現在の保有比率51%)」については、先進国、新興国ともに、多くが保有比率は低下すると回答しました(先進国と新興国合わせて55%が低下するとした。昨年は42%だった)。先進国の中央銀行の半分弱(46%)、新興国の中央銀行の半分強(51%)が、5年後、ドルの保有比率が低下すると考えています。抜粋されたコメントの要旨は以下です。
・グローバルな舞台で他国の重要性が増す中、対米投資は現在より若干減少するだろう。
・過去数十年、準備通貨を多様化させ、米ドルへの依存度を下げることが主流だった。
・多くの中央銀行は、金(ゴールド)だけでなく、ユーロ、円、人民元などの保有を増やすことで、外貨準備高の多様化を積極的に進めてきた。
・米ドルは依然として基軸通貨として支配的である。
以下は「金(ゴールド)(現在の保有比率15%)」についてです。先進国、新興国ともに、多くが金(ゴールド)の保有比率は上昇すると回答しました(先進国と新興国合わせて62%が上昇するとした。昨年は46%だった)。
先進国の中央銀行の四割弱(38%)、新興国の中央銀行の六割強(64%)が、5年後、金(ゴールド)の保有比率が上昇すると考えています。抜粋されたコメントの要旨は以下です。
・現在のリスクシナリオは、金(ゴールド)のような比較的安定した資産の増加を示唆する。
・金(ゴールド)は歴史的に、不確実性の高い時期に比較的安定した資産とみなされてきた。
・一部の中央銀行はリスクに対する保険として金(ゴールド)の保有を増やす可能性がある。
・ここ数年、金(ゴールド)準備を積極的に増やしている国がある。
・主要中央銀行による金融引き締めによって、先進国の金利/利回りは高止まりする。
・中期的には金(ゴールド)の準備高は若干減少すると見ている。
「[Vol.1525] 『中央銀行』と金(ゴールド)市場の関係」で述べたとおり、「中央銀行」は、金(ゴールド)市場を取り巻く七つのテーマの一つです。時間軸は「中長期」です。WGCの調査結果は、金(ゴールド)市場に、5年という長期視点の、「中央銀行」起因の上昇圧力がかかることを示唆していると、筆者は考えています。長期視点の投資が可能な金(ゴールド)に、注目ください。
図:5年後、中央銀行の金(ゴールド)の保有比率(現在15%)はどうなると思いますか?
出所:WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の資料をもとに筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,966.35ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は12,115元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年09月限は588.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで999.05ドル(前日比7.75ドル縮小)、円建てで4,616円(前日比30円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月21日 17時13分時点 6番限)
金 8,929円/g
白金 4,313円/g
ゴム 202.5円/kg
とうもろこし 41,200円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「中央銀行、金(ゴールド)保有は増えると考えている」
前回は、「異なる意図で金(ゴールド)を保有する」として、WGCが今年、中央銀行に対して行った調査の中の質問、「金(ゴールド)保有時の意思決定に関連するトピックは何ですか?」の回答について、述べました。
今回は、「中央銀行、金(ゴールド)保有は増えると考えている」として、WGCが今年、中央銀行に対して行った調査の中の質問、「5年後、中央銀行の金(ゴールド)の保有比率(現在15%)はどうなると思いますか?」の回答について、述べます。
前回までの数回で述べた通り、異なる意図を持ち、外貨準備高を管理したり、その中にある金(ゴールド)を保有したりしている先進国と新興国の中央銀行ですが、当該調査では今後の方針を問う質問もなされました。
5年後、米ドル、ユーロ、金(ゴールド)、人民元の割合がどの程度になると思うかについて質問がなされました。結果は以下のとおりです(米ドルと金(ゴールド)について触れる)。
「米ドル(現在の保有比率51%)」については、先進国、新興国ともに、多くが保有比率は低下すると回答しました(先進国と新興国合わせて55%が低下するとした。昨年は42%だった)。先進国の中央銀行の半分弱(46%)、新興国の中央銀行の半分強(51%)が、5年後、ドルの保有比率が低下すると考えています。抜粋されたコメントの要旨は以下です。
・グローバルな舞台で他国の重要性が増す中、対米投資は現在より若干減少するだろう。
・過去数十年、準備通貨を多様化させ、米ドルへの依存度を下げることが主流だった。
・多くの中央銀行は、金(ゴールド)だけでなく、ユーロ、円、人民元などの保有を増やすことで、外貨準備高の多様化を積極的に進めてきた。
・米ドルは依然として基軸通貨として支配的である。
以下は「金(ゴールド)(現在の保有比率15%)」についてです。先進国、新興国ともに、多くが金(ゴールド)の保有比率は上昇すると回答しました(先進国と新興国合わせて62%が上昇するとした。昨年は46%だった)。
先進国の中央銀行の四割弱(38%)、新興国の中央銀行の六割強(64%)が、5年後、金(ゴールド)の保有比率が上昇すると考えています。抜粋されたコメントの要旨は以下です。
・現在のリスクシナリオは、金(ゴールド)のような比較的安定した資産の増加を示唆する。
・金(ゴールド)は歴史的に、不確実性の高い時期に比較的安定した資産とみなされてきた。
・一部の中央銀行はリスクに対する保険として金(ゴールド)の保有を増やす可能性がある。
・ここ数年、金(ゴールド)準備を積極的に増やしている国がある。
・主要中央銀行による金融引き締めによって、先進国の金利/利回りは高止まりする。
・中期的には金(ゴールド)の準備高は若干減少すると見ている。
「[Vol.1525] 『中央銀行』と金(ゴールド)市場の関係」で述べたとおり、「中央銀行」は、金(ゴールド)市場を取り巻く七つのテーマの一つです。時間軸は「中長期」です。WGCの調査結果は、金(ゴールド)市場に、5年という長期視点の、「中央銀行」起因の上昇圧力がかかることを示唆していると、筆者は考えています。長期視点の投資が可能な金(ゴールド)に、注目ください。
図:5年後、中央銀行の金(ゴールド)の保有比率(現在15%)はどうなると思いますか?
出所:WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の資料をもとに筆者作成