米シェールは日量1000万バレルをめざす!?

原油
著者:吉田 哲
原油(WTI先物)反落。主要株価指数の反落などで。52.97ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの反発などで。1,493.95ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。20年01月限は11,565元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。19年11月限は444.0元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで604.15ドル(前日比0.85ドル拡大)、円建てで2,095円(前日比2円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(10月17日 16時47分頃 先限)
 5,201円/g 白金 3,106円/g 原油 37,160円/kl
ゴム 164.1円/kg とうもろこし(4番限)24,160円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
東京原油 1時間足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「米シェールは日量1000万バレルをめざす!?」

前回は「米シェール生産を過去最高にした立役者とは!?」として、EIAが公表した米シェール主要地区における新規1油井あたりの原油生産量について確認しました。

今回は「米シェール日量1000万バレルをめざす!?」として、米シェール主要地区の原油生産量の現状と今後の見通しについて書きます。

一昨日、EIAが公表した米シェール主要地区のデータによれば、2019年9月の同地区の原油生産量は7地区合計で日量883万バレルでした。7カ月連続増加です。

先週EIAが公表した短期見通しでは、同月の米国全体の原油生産量が日量1259万バレルだったため、同月の米国全体の原油生産量に占める米シェール主要地区の原油生産量の割合は70.2%でした。

このおよそ70%を、将来の米シェール主要地区の原油生産量の動向を考えるための一つの要素にしてみます。

EIAは短期見通しで、翌年の12月までの月ごとの原油生産量の見通しを出しています。

2019年11月まではシェール主要地区自体の見通しが出ているため、同12月から2020年12月までの毎月の原油生産量の見通しの70%分を、2020年12月までの毎月の米シェール主要地区の原油生産量の見通します。

この推計では、米シェール主要地区の原油生産量は、2020年12月時点で日量939万バレルとなります。日量1000万バレルには届きませんが、統計史上最高となることが見込まれます

この推計は、米国全体の原油生産量の増加が米シェール主要地区の原油生産量の増加に支えられていることを前提にしています。

その米シェール主要地区の原油生産量は、前回の「米シェール生産を過去最高にした立役者とは!?」で書いた通り、現在は“質”の面の貢献によって生産量が増加している状況にあります。

今後も“質”をきっかけとしたシェール主要地区の原油生産量の増加、そして、米国全体の原油生産量が増加すると考えられます。

図:米国全体および米シェール主要地区の原油生産量(7地区合計)
単位:百万バレル/日量
米国全体および米シェール主要地区の原油生産量(7地区合計)

出所:EIA(米エネルギー省)のデータをもとに筆者作成

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト 1977年生まれ。大学卒業後、コモディティ業界に入る。2007年からコモディティアナリストとして商品の個別銘柄分析や情報配信を担当。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。楽天証券ウェブサイトにレポート「週刊コモディティマーケット」を掲載(毎週金曜更新)。各種メディアでも独自の視点を織り交ぜながら関連情報を幅広く配信している。