原油反落。米主要株価指数の反発などで。85.96ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,962.85ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。24年01月限は14,215元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年10月限は671.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1006.85ドル(前日比3.65ドル拡大)、円建てで4,718円(前日比32円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月5日 13時00分時点 6番限)
金 9,132円/g
白金 4,414円/g
ゴム 231.8円/kg
とうもろこし 39,920円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●シカゴ小麦先物(期近) 日足 単位:ドル/ブッシェル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「中長期的には、そろそろ下値が固まるか」
前回は、「複数の投資家の皆さまが注目」として、穀物価格の推移について、書きました。
今回は、「中長期的には、そろそろ下値が固まるか」として、ウクライナ産穀物の主な輸出経路について、書きます。
以下は、筆者が考える小麦相場の見方(現時点)です。短中期的な高騰劇は終わり、中長期的には下値固めが始まり、超長期視点の価格反発の兆しが見えていると、考えています。
小麦相場はウクライナ危機勃発(2022年2月)直後こそ急騰しましたが、世界的な景気減速懸念やドル高(FRB:米連邦準備制度理事会による利上げが主因)、一部主要生産国での生産増加観測などが重しとなり、急落しました。複数のメディアで報じられているとおり、同危機起因の高騰劇は終わっています。
では、中長期的に見ればどうでしょうか。足元の小麦価格の水準は、前回の図(穀物価格の推移)のとおり、記録的な高値水準(2008年のリーマンショック直前の水準よりもやや低い程度)です。60年前の6倍、30年前の2.7倍です。短期的な急騰劇は終わったものの、まだまだ(まだまだ)高水準です。
こうした中長期的な高水準を支えているのが、ウクライナ危機勃発以降に目立ち始めた、世界的な小麦の供給懸念です。以下は、ウクライナ産穀物の輸出経路に関する図です。ウクライナやトルコ、一部のEU(欧州連合)諸国に囲まれた黒海を通じるルート(海路)と、一部のEU諸国を通るルート(陸路)があります。
海路は現在、ロシアが「黒海穀物イニシアチブ」(ロシア、ウクライナ、トルコなどで締結)から脱退し、事実上、用いることができなくなっています。陸路も、ウクライナに隣接するEU諸国などの価格下落を抑えることを目的とした輸出制限がなされています(9月15日が期限。EUは延長を検討。ウクライナは反対)。
どちらのルートにおいても、断続的に輸送を再開に向けた協議が行われているものの、潤沢なウクライナ産穀物を輸出できるようになるかどうか、不透明な状態が続いています。
「欧州のパンかご」や「世界の食料庫」などと呼ばれるウクライナの穀物供給に支障が生じているという事実は、世界の景気減速およびドル高という下落圧力にさらされながらも、小麦相場の下値を固めるきっかけになっていると、考えられます(現在の下落傾向は、長くは続かないと筆者はみている)。
図:ウクライナ産穀物の主な輸出経路
出所:map chartをもとに筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,962.85ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。24年01月限は14,215元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年10月限は671.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1006.85ドル(前日比3.65ドル拡大)、円建てで4,718円(前日比32円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月5日 13時00分時点 6番限)
金 9,132円/g
白金 4,414円/g
ゴム 231.8円/kg
とうもろこし 39,920円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●シカゴ小麦先物(期近) 日足 単位:ドル/ブッシェル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「中長期的には、そろそろ下値が固まるか」
前回は、「複数の投資家の皆さまが注目」として、穀物価格の推移について、書きました。
今回は、「中長期的には、そろそろ下値が固まるか」として、ウクライナ産穀物の主な輸出経路について、書きます。
以下は、筆者が考える小麦相場の見方(現時点)です。短中期的な高騰劇は終わり、中長期的には下値固めが始まり、超長期視点の価格反発の兆しが見えていると、考えています。
小麦相場はウクライナ危機勃発(2022年2月)直後こそ急騰しましたが、世界的な景気減速懸念やドル高(FRB:米連邦準備制度理事会による利上げが主因)、一部主要生産国での生産増加観測などが重しとなり、急落しました。複数のメディアで報じられているとおり、同危機起因の高騰劇は終わっています。
では、中長期的に見ればどうでしょうか。足元の小麦価格の水準は、前回の図(穀物価格の推移)のとおり、記録的な高値水準(2008年のリーマンショック直前の水準よりもやや低い程度)です。60年前の6倍、30年前の2.7倍です。短期的な急騰劇は終わったものの、まだまだ(まだまだ)高水準です。
こうした中長期的な高水準を支えているのが、ウクライナ危機勃発以降に目立ち始めた、世界的な小麦の供給懸念です。以下は、ウクライナ産穀物の輸出経路に関する図です。ウクライナやトルコ、一部のEU(欧州連合)諸国に囲まれた黒海を通じるルート(海路)と、一部のEU諸国を通るルート(陸路)があります。
海路は現在、ロシアが「黒海穀物イニシアチブ」(ロシア、ウクライナ、トルコなどで締結)から脱退し、事実上、用いることができなくなっています。陸路も、ウクライナに隣接するEU諸国などの価格下落を抑えることを目的とした輸出制限がなされています(9月15日が期限。EUは延長を検討。ウクライナは反対)。
どちらのルートにおいても、断続的に輸送を再開に向けた協議が行われているものの、潤沢なウクライナ産穀物を輸出できるようになるかどうか、不透明な状態が続いています。
「欧州のパンかご」や「世界の食料庫」などと呼ばれるウクライナの穀物供給に支障が生じているという事実は、世界の景気減速およびドル高という下落圧力にさらされながらも、小麦相場の下値を固めるきっかけになっていると、考えられます(現在の下落傾向は、長くは続かないと筆者はみている)。
図:ウクライナ産穀物の主な輸出経路
出所:map chartをもとに筆者作成