原油反発。米主要株価指数の反発などで。72.62ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。2,040.50ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年05月限は13,580元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年02月限は555.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1088.3ドル(前日比2.10ドル拡大)、円建てで5,083円(前日比53円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月19日 17時50分時点 6番限)
金 9,429円/g
白金 4,346円/g
ゴム 234.9円/kg
とうもろこし 37,700円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「分析の前提条件は『多彩』になっている」
前回は、「史上最高値を更新した23年」として、2023年のドル建て・円建て金(ゴールド)価格の推移について述べました。
今回は、「分析の前提条件は『多彩』になっている」として、NY金先物市場における取引参加者(投機筋・実需筋など)の数について述べます。
金(ゴールド)市場を取り巻く環境を確認します。近年は「材料複合化時代」にあります。このため「一つだけ」のテーマで値動きを説明することは困難を極めています。
米国の主要な株価指数の一つである「S&P500種指数」と「ドル建て金(ゴールド)」の価格推移に注目すると(2005年1月を100として指数化)、長期視点でともに価格は四倍程度になりました。ともに同じくらい高い、言い換えれば「株高・金(ゴールド)高が同じ程度で起きた」と言えます。
しばしば「金(ゴールド)と株の値動きは逆相関(二つの価格が反対に動く)の関係がある」と耳にしますが、少なくとも2005年から(特に2015年ごろから)足元まで、長期視点では順相関(二つの価格が同じ方向に動く)の傾向が強かったと言えるでしょう。株の動向だけで金(ゴールド)の値動きを説明することが難しくなっていることがわかります。
こうした傾向が強まった背景に、取引参加者が増えたことが挙げられます。以下は、NY金(ゴールド)先物市場における取引参加者の数です。取引参加者(Traders)は、CFTC(米商品先物取引委員会)に建玉などを報告する義務がある投機筋や生産者などのことで、報道で見る「投機筋」もこれに含まれます。このおよそ40年間で3倍程度に増加しました。
参加者が増加すると市場に漂う思惑が多彩になり、単一のテーマだけ(有事ムードだけ、ドルとの関係だけも、同様)で説明できない値動きが生じやすくなります。こうした変化を見て、しばしば金(ゴールド)市場は複雑化してしまった、という声を耳にしますが、個人的には複雑化よりも、「(変動要因が)多彩になった」という表現がしっくりくると感じています。
ダイバーシティ(多様性)が叫ばれている時代にあり、市場が多彩な状況は今後さらに目立つと考えられます。(今後は今よりもなお、単一のテーマだけで分析しにくくなる)
図:NY金先物市場における取引参加者(投機筋・実需筋など)の数 単位:機関

出所:米商品先物取引委員会(CFTC)のデータより筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。2,040.50ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年05月限は13,580元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年02月限は555.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1088.3ドル(前日比2.10ドル拡大)、円建てで5,083円(前日比53円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月19日 17時50分時点 6番限)
金 9,429円/g
白金 4,346円/g
ゴム 234.9円/kg
とうもろこし 37,700円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「分析の前提条件は『多彩』になっている」
前回は、「史上最高値を更新した23年」として、2023年のドル建て・円建て金(ゴールド)価格の推移について述べました。
今回は、「分析の前提条件は『多彩』になっている」として、NY金先物市場における取引参加者(投機筋・実需筋など)の数について述べます。
金(ゴールド)市場を取り巻く環境を確認します。近年は「材料複合化時代」にあります。このため「一つだけ」のテーマで値動きを説明することは困難を極めています。
米国の主要な株価指数の一つである「S&P500種指数」と「ドル建て金(ゴールド)」の価格推移に注目すると(2005年1月を100として指数化)、長期視点でともに価格は四倍程度になりました。ともに同じくらい高い、言い換えれば「株高・金(ゴールド)高が同じ程度で起きた」と言えます。
しばしば「金(ゴールド)と株の値動きは逆相関(二つの価格が反対に動く)の関係がある」と耳にしますが、少なくとも2005年から(特に2015年ごろから)足元まで、長期視点では順相関(二つの価格が同じ方向に動く)の傾向が強かったと言えるでしょう。株の動向だけで金(ゴールド)の値動きを説明することが難しくなっていることがわかります。
こうした傾向が強まった背景に、取引参加者が増えたことが挙げられます。以下は、NY金(ゴールド)先物市場における取引参加者の数です。取引参加者(Traders)は、CFTC(米商品先物取引委員会)に建玉などを報告する義務がある投機筋や生産者などのことで、報道で見る「投機筋」もこれに含まれます。このおよそ40年間で3倍程度に増加しました。
参加者が増加すると市場に漂う思惑が多彩になり、単一のテーマだけ(有事ムードだけ、ドルとの関係だけも、同様)で説明できない値動きが生じやすくなります。こうした変化を見て、しばしば金(ゴールド)市場は複雑化してしまった、という声を耳にしますが、個人的には複雑化よりも、「(変動要因が)多彩になった」という表現がしっくりくると感じています。
ダイバーシティ(多様性)が叫ばれている時代にあり、市場が多彩な状況は今後さらに目立つと考えられます。(今後は今よりもなお、単一のテーマだけで分析しにくくなる)
図:NY金先物市場における取引参加者(投機筋・実需筋など)の数 単位:機関
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出所:米商品先物取引委員会(CFTC)のデータより筆者作成