原油反発。米主要株価指数の反発などで。77.97ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,999.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)春節のため休場。
上海原油(上海国際能源取引中心)春節のため休場。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1122.25ドル(前日比6.05ドル縮小)、円建てで5,342円(前日比25円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(2月14日 16時56分時点 6番限)
金 9,628円/g
白金 4,286円/g
ゴム 289.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『現実』と『偶像』が存在」
前回は、「『NISAの日』に投資の認知さらに拡大」として、つみたてNISA対象商品(281本)(2024年2月8日時点)について述べました。
今回は、「『現実』と『偶像』が存在」として、「現実」と「偶像」の推移(ここではS&P500種指数とWTI原油先物を参照)について述べます。
あるアナリストは、米国株の長期視点の動向について筆者と議論をしていた時、「米国株が下がったら、世界が大混乱に陥る(おちいる)じゃないですか、だから下がりようがないでしょう?」と述べました。これを聞き、筆者は数秒、頭の中を整理するのに時間がかかりました。
つまりこのアナリストは、「米国株は世界中の投資家が望まない状態にはならない」と言っているのです。言い換えれば、「米国株市場は世界中の投資家の望みがかなう場である」となるでしょう。みんなで望めば価格が上昇する、ということでしょうか。
筆者の専門であるコモディティ市場は、売り手と買い手の関係が比較的平等です。生産者(産油国や鉱山会社や農家など)の多くは価格上昇を望み、消費者(主に資源を持たない国々)は価格下落を望むためです。正反対の望みを持つ者たちがせめぎ合って価格が決まる世界に上昇至上主義は存在しません。
「経済の血液」といわれる原油の市場はまさに、正反対の望みを持つ者たちのせめぎ合いの場です。しばしば需給以外の要因で短期的な上下は起きるものの、価格推移が一方的になりにくいという意味で「現実」的だといえるでしょう。
以下はその原油相場(≒現実)と、日本の長期投資の制度上の主軸であり、下がると皆が困るとされる米国株の推移です。1984年1月に比べ、原油の足元の水準は2.4倍です。一方、米国株はなんと30倍です。
先ほどのアナリストの発言を耳にしてしばらくして、筆者の頭の中をよぎったのは、もはや米国株市場は「市場」ではなく「偶像(神や仏のような崇拝の対象)」と化しているのではないか、ということでした。
もし本当に「偶像」化しているのであれば、米国株市場は大多数の市場関係者の願いに応えようと「上がるのは当たり前」「下がるに下がれなくなっている」「下がることを許されなくなっている」のかもしれません。その意味では、米国株式市場は、どこまでも上昇する可能性があるといえます。
図:「現実」と「偶像」の推移(ここではS&P500種指数とWTI原油先物を参照)
出所:Investing.comのデータをもとに筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,999.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)春節のため休場。
上海原油(上海国際能源取引中心)春節のため休場。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1122.25ドル(前日比6.05ドル縮小)、円建てで5,342円(前日比25円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(2月14日 16時56分時点 6番限)
金 9,628円/g
白金 4,286円/g
ゴム 289.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『現実』と『偶像』が存在」
前回は、「『NISAの日』に投資の認知さらに拡大」として、つみたてNISA対象商品(281本)(2024年2月8日時点)について述べました。
今回は、「『現実』と『偶像』が存在」として、「現実」と「偶像」の推移(ここではS&P500種指数とWTI原油先物を参照)について述べます。
あるアナリストは、米国株の長期視点の動向について筆者と議論をしていた時、「米国株が下がったら、世界が大混乱に陥る(おちいる)じゃないですか、だから下がりようがないでしょう?」と述べました。これを聞き、筆者は数秒、頭の中を整理するのに時間がかかりました。
つまりこのアナリストは、「米国株は世界中の投資家が望まない状態にはならない」と言っているのです。言い換えれば、「米国株市場は世界中の投資家の望みがかなう場である」となるでしょう。みんなで望めば価格が上昇する、ということでしょうか。
筆者の専門であるコモディティ市場は、売り手と買い手の関係が比較的平等です。生産者(産油国や鉱山会社や農家など)の多くは価格上昇を望み、消費者(主に資源を持たない国々)は価格下落を望むためです。正反対の望みを持つ者たちがせめぎ合って価格が決まる世界に上昇至上主義は存在しません。
「経済の血液」といわれる原油の市場はまさに、正反対の望みを持つ者たちのせめぎ合いの場です。しばしば需給以外の要因で短期的な上下は起きるものの、価格推移が一方的になりにくいという意味で「現実」的だといえるでしょう。
以下はその原油相場(≒現実)と、日本の長期投資の制度上の主軸であり、下がると皆が困るとされる米国株の推移です。1984年1月に比べ、原油の足元の水準は2.4倍です。一方、米国株はなんと30倍です。
先ほどのアナリストの発言を耳にしてしばらくして、筆者の頭の中をよぎったのは、もはや米国株市場は「市場」ではなく「偶像(神や仏のような崇拝の対象)」と化しているのではないか、ということでした。
もし本当に「偶像」化しているのであれば、米国株市場は大多数の市場関係者の願いに応えようと「上がるのは当たり前」「下がるに下がれなくなっている」「下がることを許されなくなっている」のかもしれません。その意味では、米国株式市場は、どこまでも上昇する可能性があるといえます。
図:「現実」と「偶像」の推移(ここではS&P500種指数とWTI原油先物を参照)
出所:Investing.comのデータをもとに筆者作成