原油反落。米主要株価指数の反落などで。79.33ドル/バレル近辺で推移。
金反発。中東情勢混迷懸念などで。2,446.30ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年09月限は14,865元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年07月限は622.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1352.6ドル(前日比25.20ドル拡大)、円建てで6,824円(前日比35円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月20日 18時33分時点 6番限)
金 12,257円/g
白金 5,433円/g
ゴム 328.9円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「原油価格、歴史的高止まり続く」
前回は、「ぜいたく品を奪われる西側」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)について述べました。
今回は、「原油価格、歴史的高止まり続く」として、世界の原油価格(主要三油種の年間平均)について述べます。
足元、原油価格が高止まりしています。以下のとおり、第一次オイルショック(1974年前後)、第二次オイルショック(1980年前後)の時の水準を、はるかに超えています。原油価格が高止まりしていることにより、輸送代や各種燃料代が上昇し、世界各国で物価高(インフレ)が長期化しています。
米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)が金利引き下げのタイミングを遅らせるきっかけにもなり、景気回復の足かせにもなっています。
2000年代に入り、価格水準は大きく切り上がっています。「材料複合化時代」の到来です。それまでは、「中東での有事は原油価格を押し上げる」、「産油国が原油価格を操作している」など、シンプルな考え方が有効でしたが、この時代になると、さまざまな材料が交錯するようになります。
想定をはるかに超えた危機が複数発生したり、それらをきっかけとして行われた主要国の中央銀行による大規模な金融緩和が投資マネーを膨れ上がらせたり、ETF(上場投資信託)が登場して原油などのコモディティ銘柄が株のように取引きできるようになったり、新興国が台頭したりしたことが、材料複合化が進んだ要因だといえます。現代の原油相場を分析するためには、過去の常識から大きく飛躍する必要があります。
短期的な値動きに注目すると、2022年の後半以降、70ドル前後から95ドル前後という高水準を維持しつつ、小幅なレンジ内で推移しています。小幅なレンジであるのは、材料がないからではなく、上昇圧力と下落圧力が拮抗しているためです。
下落圧力は、インフレが続いていることで経済活動の諸コストが増えたり、FRBの利下げのタイミングが遅れたりして景気回復が遅れる懸念が浮上していることや、中国の景気減速懸念が根強く残っていることなどが挙げられます。上昇圧力は、主要な産油国からの供給が減少する懸念や、需要が増加する観測が浮上していることが挙げられます。
図:世界の原油価格(主要三油種の年間平均) 単位:ドル/バレル
出所:世界銀行のデータをもとに筆者作成
金反発。中東情勢混迷懸念などで。2,446.30ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年09月限は14,865元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年07月限は622.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1352.6ドル(前日比25.20ドル拡大)、円建てで6,824円(前日比35円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月20日 18時33分時点 6番限)
金 12,257円/g
白金 5,433円/g
ゴム 328.9円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「原油価格、歴史的高止まり続く」
前回は、「ぜいたく品を奪われる西側」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)について述べました。
今回は、「原油価格、歴史的高止まり続く」として、世界の原油価格(主要三油種の年間平均)について述べます。
足元、原油価格が高止まりしています。以下のとおり、第一次オイルショック(1974年前後)、第二次オイルショック(1980年前後)の時の水準を、はるかに超えています。原油価格が高止まりしていることにより、輸送代や各種燃料代が上昇し、世界各国で物価高(インフレ)が長期化しています。
米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)が金利引き下げのタイミングを遅らせるきっかけにもなり、景気回復の足かせにもなっています。
2000年代に入り、価格水準は大きく切り上がっています。「材料複合化時代」の到来です。それまでは、「中東での有事は原油価格を押し上げる」、「産油国が原油価格を操作している」など、シンプルな考え方が有効でしたが、この時代になると、さまざまな材料が交錯するようになります。
想定をはるかに超えた危機が複数発生したり、それらをきっかけとして行われた主要国の中央銀行による大規模な金融緩和が投資マネーを膨れ上がらせたり、ETF(上場投資信託)が登場して原油などのコモディティ銘柄が株のように取引きできるようになったり、新興国が台頭したりしたことが、材料複合化が進んだ要因だといえます。現代の原油相場を分析するためには、過去の常識から大きく飛躍する必要があります。
短期的な値動きに注目すると、2022年の後半以降、70ドル前後から95ドル前後という高水準を維持しつつ、小幅なレンジ内で推移しています。小幅なレンジであるのは、材料がないからではなく、上昇圧力と下落圧力が拮抗しているためです。
下落圧力は、インフレが続いていることで経済活動の諸コストが増えたり、FRBの利下げのタイミングが遅れたりして景気回復が遅れる懸念が浮上していることや、中国の景気減速懸念が根強く残っていることなどが挙げられます。上昇圧力は、主要な産油国からの供給が減少する懸念や、需要が増加する観測が浮上していることが挙げられます。
図:世界の原油価格(主要三油種の年間平均) 単位:ドル/バレル
出所:世界銀行のデータをもとに筆者作成