月は語る?(NY金)

著者:菊川 弘之
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 アストロロージを学ぶ者には必携のA・L・リーバー「月と魔力」には、月が人間行動に影響を及ぼす事例が多岐に渡って紹介されている。マーケットの世界でも、満月・新月サイクルと相場の天底が奇妙に一致すると感じている人達も多いだろう。マーケット参加者が人間である限り、月の満ち欠けが一定程度、値動きにも影響を与えていると仮定しても、間違いではないと考える。

 NY金相場も、満月・新月サイクルとは相性が良い銘柄の一つである。過去の経験則(アノマリー)では、満月・新月の時間帯に、安値・高値の節目を付けやすい事が確認できる。直近では、満月(11月12日)に、NY金(12月限)は、三角保合い下放れ後の一番底を付けた格好となっている。ザラ場で心理的節目1450ドル割れまで続落したが、同安値(1446.2ドル)を起点に自律反発となっている。

 価格帯別出来高の厚い1500ドル~1520ドルが上値抵抗帯に変化している。終値ベースで12日の安値を割り込むと、改めて一番底を探る格好となり、200日移動平均線(11/18:1407.7ドル)が意識されそうだが、12日安値が維持されるなら、値幅ではなく、1450ドル~1500ドルのボックス相場へ移行し、日柄調整パターンとなるだろう。

 テクニカル分析では、三角保合い放れでは、三角保合いの頂点を形成する時間帯に目標値を達成(底打ち・頭打ち)すると言われる。三角保合いの頂点と一目均衡表の雲のねじれが重なる今週末~来週にかけてのトレンド変化に注目したい。



このコラムの著者

菊川 弘之(キクカワ ヒロユキ)

NSトレーディング株式会社 代表取締役社長 / 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)。
GelberGroup社、FutureTruth社などでのトレーニーを経験後、商品投資顧問会社でのディーリング部長等経て現職。
日経CNBC、BloombergTV、ストックボイス、ラジオ日経など多数のメディアに出演の他、日経新聞、時事通信などに連載、寄稿中。
また、中国、台湾、シンガポールなどで、現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。

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