原油反発。米主要株価指数の反発などで。73.61ドル/バレル近辺で推移。
金反落。米10年債利回りの反発などで。2,629.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年01月限は18,345元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。24年11月限は556.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1660.1ドル(前日比5.25ドル縮小)、円建てで7,961円(前日比16円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月10日 大引け時点 6番限)
金 12,568円/g
白金 4,607円/g
ゴム 397.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,997円/mmBtu(24年12月限 10月09日17時55分時点)
●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「SNSが株式市場を『実態以上』に押し上げた」
前回は、「SNSをきっかけに人間の『生き物』化が進行」として、国際学力調査「PISA」の結果(OECD主要23カ国平均)を確認しました。
今回は、「SNSが株式市場を『実態以上』に押し上げた」として、2010年ごろ以降の米国の主要株価指数の推移(1984年1月を100として指数化)を確認します。
SNSが普及し始めた2010年ごろ以降、情報の受け手は無意識にこれまで以上に「見たいものを見たい」と思うようになりました。SNSが、部分解釈、横と縦のつながりにおける浅い感覚に基づいた取捨選択、そして感情噴出の場であることを考えれば、自然な流れです。
こうした流れの弊害の一つが、「見たくないものを見ない」人が増えたことです。情報の発信者はこうした流れを感じ取り、これまで以上に「受け手が見たいものを見せてあげたい」と思うようになりました。いつの間にか「実態」と「思惑」の乖離(かいり)、つまり「経済の歪み」が大きくなってしまいました。
その結果、半年から1年程度先の「思惑(プラスの思惑は期待、マイナスの思惑は懸念)」を織り込み傾向があるとされる株式市場において、2010年ごろ以降、突出した上昇が目立ち始めました。
SNSで大きくなった情報の受け手の「見たい」という思いに、情報の発信者が「見せたい」と答え、それらが渦となって期待が膨張し、株価指数の上昇に拍車がかかりました。
株価指数の上昇が、需要(買い手)と供給(売り手)の立場が比較的平等で「実態」に近いとされるコモディティ(国際商品)を圧倒したことの説明は、SNSというキーワードを使わずに行うことは不可能でしょう。
図:2010年ごろ以降の米国の主要株価指数の推移(1984年1月を100として指数化)
出所:世界銀行およびQUICKのデータをもとに筆者作成
金反落。米10年債利回りの反発などで。2,629.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年01月限は18,345元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。24年11月限は556.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1660.1ドル(前日比5.25ドル縮小)、円建てで7,961円(前日比16円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月10日 大引け時点 6番限)
金 12,568円/g
白金 4,607円/g
ゴム 397.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,997円/mmBtu(24年12月限 10月09日17時55分時点)
●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「SNSが株式市場を『実態以上』に押し上げた」
前回は、「SNSをきっかけに人間の『生き物』化が進行」として、国際学力調査「PISA」の結果(OECD主要23カ国平均)を確認しました。
今回は、「SNSが株式市場を『実態以上』に押し上げた」として、2010年ごろ以降の米国の主要株価指数の推移(1984年1月を100として指数化)を確認します。
SNSが普及し始めた2010年ごろ以降、情報の受け手は無意識にこれまで以上に「見たいものを見たい」と思うようになりました。SNSが、部分解釈、横と縦のつながりにおける浅い感覚に基づいた取捨選択、そして感情噴出の場であることを考えれば、自然な流れです。
こうした流れの弊害の一つが、「見たくないものを見ない」人が増えたことです。情報の発信者はこうした流れを感じ取り、これまで以上に「受け手が見たいものを見せてあげたい」と思うようになりました。いつの間にか「実態」と「思惑」の乖離(かいり)、つまり「経済の歪み」が大きくなってしまいました。
その結果、半年から1年程度先の「思惑(プラスの思惑は期待、マイナスの思惑は懸念)」を織り込み傾向があるとされる株式市場において、2010年ごろ以降、突出した上昇が目立ち始めました。
SNSで大きくなった情報の受け手の「見たい」という思いに、情報の発信者が「見せたい」と答え、それらが渦となって期待が膨張し、株価指数の上昇に拍車がかかりました。
株価指数の上昇が、需要(買い手)と供給(売り手)の立場が比較的平等で「実態」に近いとされるコモディティ(国際商品)を圧倒したことの説明は、SNSというキーワードを使わずに行うことは不可能でしょう。
図:2010年ごろ以降の米国の主要株価指数の推移(1984年1月を100として指数化)
出所:世界銀行およびQUICKのデータをもとに筆者作成