[Vol.1839] 米大統領選挙、選挙戦の日数は残りわずか

著者:吉田 哲
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原油反落。米主要株価指数の反落などで。68.28ドル/バレル近辺で推移。

金反落。米10年債利回りの反発などで。2,747.20ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年01月限は17,910元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。24年12月限は523.8元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1715.6ドル(前日比2.30ドル縮小)、円建てで8,510円(前日比13円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(10月28日 17時09分時点 6番限)
13,542円/g
白金 5,032円/g
ゴム 365.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,000円/mmBtu(24年12月限 10月15日17時54分時点)

●NY原油先物(期近) 月足  単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 月足  単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「米大統領選挙、選挙戦の日数は残りわずか」
前回は、「物価を左右するコモディティ価格は最上流」として、コモディティが川上にあることのイメージを確認しました。

今回は、「米大統領選挙、選挙戦の日数は残りわずか」として、トランプ氏とハリス氏の世論調査の平均支持率(10月27日まで)を確認します。

11月5日は米大統領選挙の投開票日です。4年に1度、11月の第1月曜日の翌火曜日に実施される同選挙は、民主主義を是とする西側の超大国であり、権威的な国々が多い非西側諸国とのパイプを広く持つ米国のリーダーを決める選挙として、大変に注目が集まります。

以下は、共和党の候補者であるトランプ氏と民主党の候補者であるハリス氏の、世論調査における平均支持率の推移です。

同データは米国の調査会社であるリアル クリア ポリティクス(Real Clear Politics)が、数種類から数十種類の世論調査を平均化したものです。10月27日時点でトランプ氏が48.5ポイント、ハリス氏が48.4ポイントと、ほとんど同じです。

7月下旬にバイデン氏に代わって民主党の候補者となったハリス氏は、10月初旬まで選挙戦を優位に進めてきました。しかし、同中旬以降、支持率が低下し、高水準を維持していたトランプ氏とほとんど横並びになりました。

大接戦の選挙戦を経ていよいよ来週11月5日の投開票日を迎えます。選挙結果はどうなるのでしょうか。それによってコモディティ(国際商品)価格はどう推移するのでしょうか。次回以降、筆者の考えを述べます。

図:トランプ氏とハリス氏の世論調査の平均支持率(10月27日まで)
図:トランプ氏とハリス氏の世論調査の平均支持率(10月27日まで)
出所:Bloombergのデータより筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。