前回(10/31)の当欄コラム「史上最高値更新の金相場、今後の見通しは?」で、『①米大統領選挙で、すんなり勝敗決定。⇒金相場は、リスクプレミアムが剥げ落ちる格好で調整安。金安・株高。』と指摘したが、米大統領選挙後の大波乱に備え、米長期金利上昇にもかかわらず、史上最高値を更新していた金相場は、調整入りとなっている。
接戦と報道されていた米大統領選挙は、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が、激戦7州全てを獲得し圧勝となった。全米で獲得した選挙人の数が固まり、初当選した2016年に獲得した選挙人の数を上回った。
米主要メディアで報じられてきた「ハリス旋風」なるものは虚構だったと明らかになった格好だ。トランプ氏が大統領になることを恐れたエリート層が「ハリス旋風」を引き起こしたとも言えるが、外交・安全保障に関して「この人に外交や核のボタンを委ねても大丈夫なのだろうか?」と言う米国の根本を揺るがしかねない強い懸念もハリス回避の一因だっただろう。
他方、トランプ氏を支持する人々の大多数は庶民層だ。米国の国力低下と社会的分断の拡大から「このままだと私たちは生き残れなくなる」という多くの米国人が抱く潜在的な不安・危機感が、政治エリートではないトランプ氏への投票を促した。
また、11月5日の米大統領選と同時実施された連邦議会選で上院に続き、下院でも共和党が多数派となるのが確実になった。 大統領職と上下両院の多数派を共和が占める「トリプルレッド」となる。
下院は2年ごとに全議席を改選する仕組みで、共和が25年1月開会の新議会でも多数派を維持する。米CNNによると、米東部時間13日午後3時半時点で共和が過半数となる218議席に達した。
上院(定数100)は共和が4年ぶりに多数派を奪還。上院議員の任期は6年間で、今回は3分の1の改選と補選1議席の合計34議席を争った。
接戦と報道されていた米大統領選挙は、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が、激戦7州全てを獲得し圧勝となった。全米で獲得した選挙人の数が固まり、初当選した2016年に獲得した選挙人の数を上回った。
米主要メディアで報じられてきた「ハリス旋風」なるものは虚構だったと明らかになった格好だ。トランプ氏が大統領になることを恐れたエリート層が「ハリス旋風」を引き起こしたとも言えるが、外交・安全保障に関して「この人に外交や核のボタンを委ねても大丈夫なのだろうか?」と言う米国の根本を揺るがしかねない強い懸念もハリス回避の一因だっただろう。
他方、トランプ氏を支持する人々の大多数は庶民層だ。米国の国力低下と社会的分断の拡大から「このままだと私たちは生き残れなくなる」という多くの米国人が抱く潜在的な不安・危機感が、政治エリートではないトランプ氏への投票を促した。
また、11月5日の米大統領選と同時実施された連邦議会選で上院に続き、下院でも共和党が多数派となるのが確実になった。 大統領職と上下両院の多数派を共和が占める「トリプルレッド」となる。
下院は2年ごとに全議席を改選する仕組みで、共和が25年1月開会の新議会でも多数派を維持する。米CNNによると、米東部時間13日午後3時半時点で共和が過半数となる218議席に達した。
上院(定数100)は共和が4年ぶりに多数派を奪還。上院議員の任期は6年間で、今回は3分の1の改選と補選1議席の合計34議席を争った。