[Vol.1893] 個人投資家が金(ゴールド)に注目

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。77.23ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。2,749.71ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年05月限は17,415元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年03月限は622.0元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1784.41ドル(前日比1.21ドル拡大)、円建てで9,004円(前日比19円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(1月20日 17時22分時点 6番限)
13,650円/g
白金 4,646円/g
ゴム 377.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,960円/mmBtu(25年4月限 12月19日17時25分時点)

●NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「個人投資家が金(ゴールド)に注目」
前回は、「ポートフォリオ内で猫と犬を飼う感覚」として、金(ゴールド)とプラチナ価格の推移を確認しました。

今回は、「個人投資家が金(ゴールド)に注目」として、海外金(ゴールド)現物価格と国内地金大手小売価格の推移を確認します。

1月18日(土)に新宿(東京)で開催された楽天証券主催のイベント「新春講演会2025」に参加しました。筆者は「金・プラチナ」取引を訴求するブースにて、たくさんのお客様と個別にお話しをさせていただきました。大変に楽しい時間でした。

「なぜ、金(ゴールド)価格は急騰しているのか?」「なぜ、下がらないのか?」「今後、どこまで上がるのか?」といった相場動向の会話の際、楽しそうに、そして熱心にお話をされたお客様の表情がとても印象的でした。

今回の新春講演会は、相場動向だけではなく「そもそも、金(ゴールド)の買い方にはどのような方法があるのか?」などの、買い方に関するお話が多かった印象を受けました。

振り返れば2024年は、NISA(少額投資非課税制度)の制度改正をきっかけに、投資を始める方が増えたり、株価が短期的に乱高下したり米国の大統領選でトランプ氏が勝利したりして、不安が広がった年でもありました。

そういった年を経て迎えた2025年の年初に、改めて金(ゴールド)のことを気にし始めた投資家のかたは少なくないと、感じています。今後数回に分けて、NISA(2年目の新NISA)を使った金(ゴールド)投資について、考えます。

図:海外金(ゴールド)現物価格と国内地金大手小売価格の推移(2015年1月5日を100として指数化)
図:海外金(ゴールド)現物価格と国内地金大手小売価格の推移(2015年1月5日を100として指数化)
出所:LBMAおよび国内地金大手のデータをもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。