原油(WTI先物)反発。主要株価指数の強含みなどで。56.20ドル/バレル近辺で推移。 金反発。ドルインデックスの反落などで。1,473.40ドル/トロイオンス近辺で推移。 上海ゴム(上海期貨交易所)反発。20年05月限は12,745元/トン付近で推移。 上海原油(上海国際能源取引中心)反落。20年01月限は450.5元/バレル付近で推移。 金・プラチナの価格差、ドル建てで569.95ドル(前日比0.45ドル拡大)、円建てで1,962円(前日比6円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。 東京市場は以下のとおり。(12月3日 19時12分頃 先限) 金 5,128円/g 白金 3,166円/g 原油 38,670円/kl ゴム 189.5円/kg とうもろこし 23,780円/t ●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より ●本日のグラフ「結論先送りの可能性はゼロではない!?第177回OPEC総会に注目」 前回は「サウジ、減産延長を想定せず!?」として、先週、海外通信社が公表した11月のOPECの原油生産量のデータから、サウジの原油生産量について書きました。 今回は「結論先送りの可能性はゼロではない、第177回OPEC総会(定時)に注目」として、いよいよ明後日に迫ったOPEC総会のスケジュールや筆者が想定する決定事項などについて書きます。 12月5日(木)に、第177回OPEC総会(定時)OPEC総会が開催される予定です。 そして総会での決議事項を勧告する共同減産監視委員会が同じ日に行われる予定です。 5日の日本時間の夕方、共同減産監視委員会が、夜にOPEC総会が開催されるとみられます。 今回の会合で、2020年3月で終わる協調減産の4月以降の方針に関して、延長と終了以外に、臨時総会を開催することとして結論を先送りする可能性があります。 また、仮に、延長となった場合でも、減産の詳細なルールは臨時総会を開催して決定する可能性もあると思います。 サウジであればアラムコのIPOの成功のために減産を延長して原油相場を引き上げたいという思惑があるとみられます。 また、ロシアであればOPECプラスの枠組みを維持し、産油国としての発言権を引き続き、行使しやすくするために減産を延長する。逆に、得られる収益が減少するのを食い止めるために減産を終了する、など両方の思惑を抱えているとみられます。 イラクは、サウジの国力増強を嫌気し、アラムコのIPOに利さないように原油価格の下落の要因になる減産終了を実現したいという思惑と、米国による制裁のために減少している原油生産量を回復させたいという思惑、つまり、減産延長に反対する考えを持っているとみられます。 各国の思惑が交錯する中、果たしてどのような結末を迎えるのでしょうか。12月5日(木)の夕方から夜にかけて、注目したいと思います。 図:協調減産の来年4月以降の方針決定プロセス(筆者のイメージ)
出所:筆者作成