[Vol.1943] 長期視点で金(ゴールド)は優れた投資先

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反落。米主要株価指数の反落などで。69.42ドル/バレル近辺で推移。

金反落。強い悲観論によるリスク回避などで。3,152.54ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は16,295元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年05月限は542.0元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2169.89ドル(前日比1.11ドル縮小)、円建てで10,381円(前日比41円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(4月3日 17時15分時点 6番限)
14,916円/g
白金 4,535円/g
ゴム 329.9円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,097円/mmBtu(25年7月限 3月21日17時47分時点)

●NY金先物 月足  単位:ドル/トロイオンス
NY金先物 月足  単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「長期視点で金(ゴールド)は優れた投資先」
前回は、「縦と横、二つの分断はどこにでも存在」として、2010年ごろ以降の世界分裂と高インフレ(長期視点)の背景を確認しました。

今回は、「長期視点で金(ゴールド)は優れた投資先」として、金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマ(2025年3月時点)を確認します。

良かれと思って行ったことが、マイナスの要素を生んでしまうことを「ジレンマ」と言います。新技術・考え方のマイナス面が生み出す混乱は、筆者が提唱する金(ゴールド)相場における七つのテーマのうち、超長期視点の「見えないジレンマ」に分類できます。

とかく金(ゴールド)は、イメージで語られやすい金融商品です。このため、有事(図中の(1))や、株やドルとの逆相関((2)と(3))のみで、値動きを説明しようとするケースが散見されます。

しかし実際のところ、資産形成に要する期間が数年から数十年におよぶことを考えると、金(ゴールド)相場が、長期視点で株とともに上昇してきたことに、注目しなければなりません。

長期視点の「株高・金(ゴールド)高」は、あの2010年ごろ以降、目立ち始めています。社会の複雑化に伴い、金(ゴールド)相場も複雑化したと考えるのが、自然でしょう。(金(ゴールド)相場の動向を、イメージのみで語ることは困難になっている)

その意味では今後も、短期視点では有事のほか株やドルとの逆相関という短中期的なテーマの影響を受けながらも、長期視点では「見えないジレンマ」などの影響を受けながら、株とともに上昇する可能性があります。

図:金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマ(2025年3月時点)
図:金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマ(2025年3月時点)
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。