[Vol.1951] 金(ゴールド)の相場と「間接的」に連動

著者:吉田 哲
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原油反落。米主要株価指数の反落などで。61.46ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。3,244.79ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は14,710元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年06月限は476.8元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2281.34ドル(前日比12.54ドル拡大)、円建てで10,598円(前日比38円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(4月15日 17時34分時点 6番限)
14,933円/g
白金 4,335円/g
ゴム 292.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,097円/mmBtu(25年7月限 3月21日17時47分時点)

●NY金先物 日足  単位:ドル/トロイオンス
NY金先物 日足  単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「金(ゴールド)の相場と『間接的』に連動」
前回は、「NISAを活用できる金(ゴールド)関連商品」として、NISAがカバーする金(ゴールド)投資の範囲(2025年4月14日時点)、確認しました。

今回は、「金(ゴールド)の相場と『間接的』に連動」として、金(ゴールド)関連銘柄の価格と現物価格の連動傾向を確認します。

下の図のとおり、NISAの成長投資枠を利用できる「投資信託(対象外あり)」「ETF」「個別株」はいずれも「間接的」な取引手法です。「直接的」な手法は、金(ゴールド)現物そのもの、あるいはそれに限りなく近い手法である、純金積立や商品先物、CFD(差金決済取引)などです。

「間接的」と「直接的」の最も大きな違いは、金(ゴールド)相場との連動性です。直接は、ほぼ金(ゴールド)そのものであるのに対し、間接はそれよりも連動性が低くなる傾向があります。

また、投資信託については早期償還となったり、個別株については金(ゴールド)関連の本業以外の要因がマイナスの影響をもたらしたりすることがあります。

これらはいずれも、関連する金融商品と金(ゴールド)の現物相場の連動性が低下する例です。こうした点は、NISAで金(ゴールド)関連の投資商品を取引する上で、留意しておきたい点です。

図:金(ゴールド)関連銘柄の価格と現物価格の連動傾向
図:金(ゴールド)関連銘柄の価格と現物価格の連動傾向
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。