原油反発。米主要株価指数の反発などで。64.73ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。3,540.80ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年01月限は15,860元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年10月限は483.5元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2138.15ドル(前日比7.45ドル縮小)、円建てで10,488円(前日比53円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月1日 18時27分時点 6番限)
金 16,568円/g
白金 6,080円/g
ゴム 316.8円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「揺らぐ天動説、株高でも金(ゴールド)高」
前回は、「短期売買は伝統、長期資産形成は非伝統で」として、金(ゴールド)関連の投資商品および戦略・材料を、確認しました。
今回は、「揺らぐ天動説、株高でも金(ゴールド)高」として、パウエル議長の講演時間前後の金(ゴールド)とS&P500の動きを、確認します。
「天動説」と「地動説」をご存知でしょうか。しばしば、天動説は「多くの人々に信じられ、社会を安定させる言説」、地動説は「科学が証明する論理的な言説」と言われます。
実は金(ゴールド)市場にも、天動説と地動説が存在すると筆者は考えています。今後数回で、両説を起点に、現代の金(ゴールド)市場分析に欠かせない考え方を確認します。
金(ゴールド)相場における天動説は、「有事の金」「株と金は逆相関」「インフレ時は金」の三つです。この三つの言説は、多くの金融機関や投資家の間で強く信じられています。
この天動説は、今どのような状態なのでしょうか。言説の内容と価格の推移は一致しているのでしょうか。一致しているのであれば何の問題もありませんが、2000年ごろから徐々に、2010年ごろから本格的に、思惑と実態が異なる場面が散見されるようになりました。
つまり、天動説が、現代の金(ゴールド)市場の動向を説明する手段として、力不足になりつつあると言えます。
例えば以下は、2025年8月22日に開催された主要国の金融担当の要人が一堂に会したジャクソンホール会合で、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長が講演を行った時の値動きです。米国の主要な株価指数の一つであるS&P500種指数とドル建て金(ゴールド)は、逆相関どころか、強い順相関を示しました。
また、長期視点のS&P500種指数とドル建て金(ゴールド)の推移を確認すると、2000年ごろから、両方が上昇していることが分かります。天動説のとおり逆相関なのであれば、金(ゴールド)相場は急落していなければなりません。
近年、多くの金融機関や投資家の間で信じられている、金(ゴールド)市場における天動説の一つ「株と金は逆相関」では説明しにくい事態がしばしば起きています。
図:パウエル議長の講演時間前後の金(ゴールド)とS&P500の動き

出所:マーケット・スピードⅡより筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。3,540.80ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年01月限は15,860元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年10月限は483.5元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2138.15ドル(前日比7.45ドル縮小)、円建てで10,488円(前日比53円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月1日 18時27分時点 6番限)
金 16,568円/g
白金 6,080円/g
ゴム 316.8円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「揺らぐ天動説、株高でも金(ゴールド)高」
前回は、「短期売買は伝統、長期資産形成は非伝統で」として、金(ゴールド)関連の投資商品および戦略・材料を、確認しました。
今回は、「揺らぐ天動説、株高でも金(ゴールド)高」として、パウエル議長の講演時間前後の金(ゴールド)とS&P500の動きを、確認します。
「天動説」と「地動説」をご存知でしょうか。しばしば、天動説は「多くの人々に信じられ、社会を安定させる言説」、地動説は「科学が証明する論理的な言説」と言われます。
実は金(ゴールド)市場にも、天動説と地動説が存在すると筆者は考えています。今後数回で、両説を起点に、現代の金(ゴールド)市場分析に欠かせない考え方を確認します。
金(ゴールド)相場における天動説は、「有事の金」「株と金は逆相関」「インフレ時は金」の三つです。この三つの言説は、多くの金融機関や投資家の間で強く信じられています。
この天動説は、今どのような状態なのでしょうか。言説の内容と価格の推移は一致しているのでしょうか。一致しているのであれば何の問題もありませんが、2000年ごろから徐々に、2010年ごろから本格的に、思惑と実態が異なる場面が散見されるようになりました。
つまり、天動説が、現代の金(ゴールド)市場の動向を説明する手段として、力不足になりつつあると言えます。
例えば以下は、2025年8月22日に開催された主要国の金融担当の要人が一堂に会したジャクソンホール会合で、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長が講演を行った時の値動きです。米国の主要な株価指数の一つであるS&P500種指数とドル建て金(ゴールド)は、逆相関どころか、強い順相関を示しました。
また、長期視点のS&P500種指数とドル建て金(ゴールド)の推移を確認すると、2000年ごろから、両方が上昇していることが分かります。天動説のとおり逆相関なのであれば、金(ゴールド)相場は急落していなければなりません。
近年、多くの金融機関や投資家の間で信じられている、金(ゴールド)市場における天動説の一つ「株と金は逆相関」では説明しにくい事態がしばしば起きています。
図:パウエル議長の講演時間前後の金(ゴールド)とS&P500の動き

出所:マーケット・スピードⅡより筆者作成